【成功事例】株式会社アクツ工業|粗利率18%→25%改善と資金繰り安定を実現した下請け脱却の方法
2025年9月22日
【成功事例】株式会社アクツ工業|粗利率18% → 25%、資金繰りも安定化 ― 下請け依存からの脱却
足場施工会社の「価格交渉力不十分・資金繰り不安定・新規元請開拓難」という典型課題に対し、粗利の見える化→資金繰りの仕組み化→元請ルート拡張の3ステップで改革。収益性とキャッシュフローの両立を実現しました。
会社概要
社名 | 株式会社アクツ工業 |
---|---|
業種 | 足場施工・架設工事(とび・土木) |
従業員規模 | 約20名 |
売上規模 | 年商約3億円(当社介入前) |
対象エリア | 関東エリア |
課題(Before)
価格主導権の欠如
- 元請依存が強く、見積単価の是正が進まない
- 粗利率は18%付近で停滞
資金繰りの不安定
- 入金サイトが長期化(遅延も発生)
- 月末・月初の資金残が薄く、運転資金が逼迫
営業ルートの偏り
- 新規元請の開拓が弱く、既存取引に依存
- 実績訴求の資料が写真中心で、数値が弱い
取り組み(Process)
① 粗利率の見える化と改善
- 見積を「材料・外注・自社労務・諸経費」に分解し案件別原価を即時集計
- 赤字工種を特定し、単価改定/取捨選択を実施
- 現場日報→原価台帳の翌日反映で意思決定を高速化
② 資金繰りの仕組み化
- 出来高請求の標準化、請求スケジュールの固定運用
- 支払予定表を週次更新し、銀行共有で信用補完
- 入金サイト短縮(60日→30日以内)交渉のルール化
③ 元請との新しい関係構築
- 写真+数値(工期遵守率・手戻り率・安全KPI)で実績ポートフォリオを刷新
- 「下請けの味方」で月3社の元請紹介KPIを設定
- 銀行/士業/資材商との相互紹介スキームを整備
成果(After)
粗利率 18% → 25%
年間で大幅な粗利創出。赤字工種の停止と単価是正が寄与。
資金残高 +1,000万円
入出金サイクル最適化でキャッシュの底上げに成功。
新規元請 5社増
実績の可視化と紹介KPI運用で受注母集団を拡張。
融資枠 拡大
月次決算の安定運用で銀行評価が向上、条件も改善。
お客様の声(株式会社アクツ工業)
「これまで“受け身”で元請の条件に合わせることが多かったのですが、原価と出来高の証憑を整え、 交渉の根拠を持てたことで単価改善が進みました。資金面の不安も減り、次の投資判断がしやすくなりました。」
成功のポイント(再現のコツ)
- 原価の即時可視化:案件別に粗利が見える設計にする
- 請求の標準化:出来高様式とスケジュールの固定化で入金のブレを抑える
- 実績の“数値化”:安全・品質・納期のKPIを提示し信頼を獲得
- 紹介KPIの定常運用:月3社の元請紹介を仕組みで担保
まずは「赤字工種の把握」と「請求運用の標準化」から着手すると、最短でキャッシュと利益が改善します。
- SSCフィロソフィー (1)
- web×インサイドセールス (5)
- ✅【マーケティング・ブランディング編】 (3)
- 【営業・受注編】 (3)
- 【戦略・経営編】 (2)
- 【横断・応用編】 (1)
- 【組織・人材編】 (3)
- 【財務・資金繰り編】 (4)
- その他 (2)
- コンサルティング事例 (28)
- マーケティング (6)
- マーケ・ブランド (7)
- リスケ・再生・非常時対応 (10)
- 人材・組織編 (9)
- 働き方 (7)
- 哲学 (8)
- 営業・受注編 (10)
- 営業戦略 (4)
- 建設業 (11)
- 戦略・経営編 (9)
- 新規事業開発 (4)
- 現場と資金のリアル (10)
- 組織開発 (9)
- 経営コンサルティング (21)
- 経営戦略 (12)
- 融資実務・調達手段 (10)
- 財務・資金繰り (8)
- 資金繰り・事業計画 (11)
- 銀行対応 (5)
- 銀行融資・信用格付 (10)