貸倒れ対策と資金回収管理の基礎知識 7
2025年8月28日
貸倒れ対策と資金回収管理の基礎知識|未収金を防ぎ、資金繰りを守る実務とは
エスエスコンサルティング株式会社|財務再生と資金繰り改善の専門家チーム
はじめに:貸倒れは“利益”を帳消しにする最大の敵
いくら利益を上げていても、売掛金が回収できなければ意味がありません。
「売上=入金」ではない。──これを経営者が理解していないと、黒字倒産すら起こり得ます。
本記事では、貸倒れを防ぐための基礎知識から、資金回収管理の実践ノウハウまでを体系的に解説します。
1. 貸倒れの定義と発生原因
- 📉 定義: 回収不能と判断され、帳簿上損失処理される債権
- 💥 主な原因:
- 取引先の倒産・廃業
- 支払い遅延の常態化
- 工事トラブルや契約不履行
- 過度な“売掛依存”構造
2. 貸倒れが資金繰りに与える影響
貸倒れが発生すると、「帳簿上の利益」だけでなく、「キャッシュフロー」そのものに直撃します。
- ✅ 手形の不渡り → 自社の信用失墜
- ✅ 銀行格付けの低下 → 融資条件の悪化
- ✅ 従業員への給与支払い困難 → 離職リスク
3. 事前にできる「与信管理」のポイント
- 商業登記簿・信用調査会社での情報収集
- 直近3期分の決算書チェック(特に自己資本・利益推移)
- 支払いサイトの異常に長い条件は要注意
- 手形よりも現金・振込ベースでの取引を優先
4. 日常的な資金回収管理の基礎
- 🗂 請求書発行は工事完了後すぐ、かつ月末締めルールを徹底
- 📆 入金確認は経理だけでなく現場・営業でもダブルチェック
- 📞 遅延発生時はすぐに「ヒアリング」し、記録に残す
- 🛡 約束手形・小切手は法的拘束力のある証拠として保全
5. 【実例】貸倒れ寸前からの資金回収に成功したケース
企業A(下請け業・年商1.5億)
- 元請B社が2ヶ月遅延 → 支払い拒否
- 契約書に「検収完了後の請求可」条項あり → 弁護士の助言で履行催促
- 最終的に80%回収成功(残額は示談放棄)
教訓:契約書の記載内容と交渉記録が「武器」となる。
6. 万が一の法的手続きの知識
- ⚖ 内容証明郵便の送付:証拠の確保と相手への心理的圧力
- ⚖ 支払督促の申立て(簡易裁判所):費用・時間を抑えた回収手段
- ⚖ 民事訴訟・仮差押え:最終手段として弁護士と連携
※費用倒れを避けるためにも、費用対効果と相手資産の有無を精査することが重要です。
7. まとめ|資金管理とは“予防と記録”の積み重ね
資金回収の遅延や貸倒れは、経営を揺るがす最大のリスクです。
しかし、与信管理・回収フロー・記録の徹底により多くのケースは予防可能です。
「現場での稼ぎ」と「回収できる金」は別問題。
経営者こそ“資金の入り口と出口”を守る最後の砦です。
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未収金や貸倒れリスクに悩む経営者様は、ぜひ一度ご相談ください。