建設業のリース・レンタルで資金繰りを軽くする方法 6
2025年8月27日
建設業のリース・レンタルで資金繰りを軽くする方法
エスエスコンサルティング株式会社|建設業専門・財務改善支援
はじめに:なぜ“購入一択”では資金繰りが苦しくなるのか?
建設業の経営において、重機や仮設資材の購入は必要不可欠な投資です。
しかし同時に、それが資金繰りを悪化させる元凶になっているケースも少なくありません。
本記事では、リース・レンタルという「所有しない戦略」が、どのようにキャッシュフローを守り、経営を安定させるかを詳しく解説します。
1. リース・レンタルの基本的な違いとは?
項目 | リース | レンタル |
---|---|---|
契約期間 | 中長期(3年〜7年) | 短期(1日〜数ヶ月) |
中途解約 | 不可 | 可能 |
保守・修理 | 契約により異なる | 基本レンタル会社が対応 |
費用処理 | 固定資産ではなく、経費処理可能 | 完全に短期経費処理 |
2. なぜリース・レンタルが資金繰りに効くのか?
- 初期投資を抑えられる
高額な重機購入費用(数百万〜数千万円)を一括で支出せずに済む - 毎月の支出が一定化
突発的な支出を防ぎ、資金繰り表が安定 - メンテナンスコストの変動を吸収
特にレンタルでは保守も含まれ、突発出費の心配が減る - 銀行格付けにも好影響
過剰な設備投資による自己資本比率の低下を回避
3. 現場別:活用の考え方
- 🔧 短期スポット工事 → レンタル:必要なときだけ使える
- 🚧 大型継続案件 → リース:長期的に使うならコストパフォーマンス良
- 🔄 更新頻度が高いICT機器・測量機器 → リース:減価償却の負担を回避
4. 【事例】資金ショート寸前から復活した足場業のケース
企業A(神奈川県・年商2.8億円)
- 課題:資材を全て自社保有し、償却と維持費で赤字が続いていた
- 対策:資材の一部を売却し、仮設資材レンタルに切替
- 成果:年間償却費が約1,200万円→400万円に削減。キャッシュフロー黒字化
5. 注意点と落とし穴
- ⚠ 長期使用予定でレンタルは割高
- ⚠ リースは解約不能=余剰設備にならないよう要管理
- ⚠ リース債務はオフバランスでも金融機関は見ている
- ⚠ 消耗品・高頻度利用品は購入した方が安いことも
まとめ:所有から利用へ。経営の“身軽さ”が生き残りの鍵
建設業は「設備産業」と言われるほど、モノへの依存が強い業種です。
しかし時代は変わり、所有=資産ではなく、利用=価値が重視される時代です。
資金繰りに悩む経営者こそ、リース・レンタルの積極的活用によって“キャッシュの自由度”を手に入れましょう。
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