SNSを企業が活用するメリットは?主要SNSのメリット・デメリットも解説
2023年2月27日近年、企業にとってSNSは重要なマーケティングツールとなっており、顧客とのコミュニケーションやブランド認知の向上に大きなメリットがあります。
しかし、主要SNSにはそれぞれ特徴や利点、欠点が存在するため、適切な運用が求められます。
本記事では、それぞれのSNSの特徴やメリット・デメリットを含めたSNS活用法を解説します。
SNSを企業が活用した方が良い理由
SNSを活用することで、ブランディングや売り上げ、自社ホームページへの流入促進につながるメリットがあるため、SNSは企業にとって重要なマーケティングツールとなっています。
ここからは、SNSを企業が活用したほうが良い理由を具体的に紹介します。
- ブランディングにつながる
- 売り上げにつながる
- 自社HPへの流入促進になる
以下で順番に詳しく見ていきます。
ブランディングにつながる
まず、SNSを使うことでブランド認知の向上につながります。
例えば、自社がTwitterやInstagramなどで定期的に情報を発信することで、企業の特徴や価値観をアピールできます。
また、顧客からのフィードバックや質問に迅速丁寧に回答することで、顧客とのコミュニケーションが生まれ、ブランドイメージの強化に繋がることもあります。
さらに、SNSを使うことで、企業の知名度や影響力が高まります。
特に、インフルエンサーとのコラボレーションを通じて、自社のブランド認知を高めたり、SNSを使ったマーケティングキャンペーンを展開することで、企業の存在感を高めることもできます。
売り上げにつながる
SNSを使うことで、売り上げの増加につなげることもできます。
SNSを使うことで、商品やサービスの魅力をアピールでき、多くの人々に自社商品やサービスに関心を持ってもらうチャンスが増えます。
特に、InstagramやFacebookなどの画像中心のSNSを活用すれば、商品やサービスを紹介することで顧客の購買意欲を高められます。
また、SNS広告を使うことで、広告費用を抑えながら効果的なマーケティングが可能になることもあります。
例えば、SNS上でクーポンやキャンペーンを開催したり、SNSを活用した限定商品の販売やイベントを開催するなど、独自の販売戦略を展開することで、競合他社との差別化を図れます。
自社HPへの流入促進になる
SNSを活用することで、企業の自社ホームページへの流入促進につなげることもできます。
SNSを使って自社の情報や商品・サービス情報を発信することで、多くの人々が自社の存在を知り、自社ホームページを訪れるようになるからです。
また、SNSを活用して自社のブログ記事を紹介することで、自社ホームページへのアクセス数を直接増やすこともできます。
ブログ記事には、商品・サービス情報や企業情報など、様々な情報を掲載できます。
そのため、SNSとリンクさせたブログ記事で、ユーザーが興味を持つような情報を提供し、顧客の購買意欲を促進できます。
企業が利用したいSNS
ここからは、企業が利用したいSNSについて、具体的なサービスのメリット・デメリットと合わせて解説します。
企業が活用すべきSNSは、ターゲット層や目的によって異なるので、企業は自社の目的やターゲット層に合ったSNSを選び、効果的な情報発信をすることが重要です。
Twitterは、140字の短い文章でのつぶやきを発信できるSNSです。
日本国内でも、広く利用されており、特にビジネスやニュースに関する情報発信において、大きな影響力を持っています。
ユーザー層は、若年層から中高年層まで幅広く、政治家や芸能人などの著名人も多数利用しています。
2023年2月時点での国内アクティブユーザーは4,500万人ほどです。
メリット
Twitterのメリットは、基本無料であることと、文字だけで画像を用意する必要がないことから、手軽に始められる点です。
企業は、Twitterを活用することで、ブランド認知度の向上や顧客とのコミュニケーション強化、新商品やキャンペーン情報の発信など、様々な目的に活用できます。
また、Twitter広告などの有料サービスもあり、ターゲット層に合わせた効果的な広告配信が可能です。
リツイート(他人のつぶやきを拡散すること)機能があることから拡散性が高いため、Twitter広告を利用した際、二次拡散で予算以上の成果を期待できます。
デメリット
Twitterのデメリットは、メリットである拡散力の裏返しで、風評リスク・炎上リスクがあることです。
Twitterでは情報がリアルタイムに流れるため、情報の更新や返信対応など、コミュニケーションをスムーズに行うための体制がないと、誤情報が流れている、返信がなかったなどといった悪い評判があっという間に拡散してしまいます。
そして、一度拡散してしまった悪評は修正や鎮火が非常に難しいケースもあります。
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Facebookは、世界で最も利用されているSNSの一つで、個人や企業、団体など、さまざまなユーザーが利用しています。
日本国内でも広く利用されており、ユーザー層は主に30〜50代の中高年層を中心に利用されています。
メリット
Facebookのメリットは、多くの経営者も実名で利用しているケースが多く、裁量権のあるユーザーとつながることのできるチャンスがあることです。
また、Facebook広告もあり、ターゲット層に合わせた効果的な広告配信が可能です。
さらに、Facebookのグループ機能を活用することで、特定の共通の興味や目的を持ったユーザーたちが集まるコミュニティを作ることもできます。
デメリット
Facebookでは、ユーザーは実名を記して利用することが求められている(記名性)ため、代表や経営層が自ら運用する必要があります。
また、海外での浸透ぶりに比べて、日本国内での利用者数は少なく、2023年2月時点での国内アクティブユーザーは2,600万人ほどです。
そのため、顧客とのコミュニケーション強化や商品のPR、キャンペーン情報の発信などの場としては不足感があるのも事実です。
Instagramは、写真や動画を投稿できるSNSです。
対象ユーザー層は、20代から30代の若年層が中心となっており、特に女性に人気があります。
日本国内におけるInstagramの利用率は、若年層を中心に急速に伸びており、2023年2月時点での月間アクティブユーザー数は約3,300万人に達しています。
特に、ファッションや美容などの分野において、Instagramを活用したマーケティングが注目を集めています。
メリット
Instagramのメリットは、画像や動画で社内のことを発信できるため、視覚で簡単に情報を伝えられ、印象に残りやすいことです。
また、運営会社がFacebookと同じMETA社であることからFacebookと連携しており、発信内容をFacebookと連動できることもメリットの一つです。
デメリット
逆に、Instagramのデメリットは、ユーザー層に女性が多いことや若年齢層が多いことから、ビジネス利用できる業界を選ぶ点です。
また、画像や動画が中心のSNSのため、BtoBにはあまり向いていないという点もデメリットです。
TikTok
TikTok(ティックトック)は、短い動画を投稿できるSNSで、音楽や効果音、フィルターなどを使ってオリジナルの動画を作成できます。
対象ユーザー層は、10代から20代の若年層が中心となっており、特に女性に人気があります。
日本国内におけるTikTokの利用率は、若年層を中心に急速に普及しており、月間アクティブユーザー数は約1,000万人に達しています。
メリット
TikTokは動画で伝えるSNSなので、非常に印象に残りやすいのがメリットです。
企業が自社の商品やサービスを宣伝するために、TikTokを積極的に活用し、うまくファンを獲得できれば、二次拡散してもらうことで、若い世代を中心に認知度を高められるでしょう。
デメリット
TikTokのデメリットは、ユーザーの年齢層の若さです。
上述の通り10代から20代前半のユーザーが多いため、動画の再生数が伸びても売り上げにはつながりにくいケースがあります。
ただし、商材が若年層向けのBtoC商品であれば有効に活用できるチャンスがあります。
もう一つのデメリットは、動画制作の知見や予算が必要であることです。
例えば、クオリティの高い動画を作成するためには、編集ソフトや機材を揃える必要があり、それには一定の予算が必要です。
また、動画制作に慣れていない担当者にとっては、編集や演出の技術など、ある程度の知識や経験が必要となります。
そのため、TikTokを活用するためには、ある程度の予算と制作スキルが必要であると言えます。
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@suzuki_keiei
企業がSNSを活用する際にぶつかる壁
SNSを活用することで、企業はブランディングや集客など様々なメリットを享受できますが、実際に運用してみると、以下のような問題にぶつかることがあります。
- 運用できる人材がいない
- なんとなくで運用して結果が出ない
- 他社を模倣して炎上する
それぞれの問題について以下で順番に詳しく見ていきます。
運用できる人材がいない
SNS運用には、戦略的なアプローチやマーケティング能力など、様々なスキルが必要となります。
しかし、中小企業などでは、このようなスキルを持った社員がいないことが多く、SNSの運用が困難になる場合があります。
経営者の判断でSNSの運用を開始しても、現場では他業務で手一杯の場合など対応できる人材がいないケースもあり得ます。
このような場合に無理やり任せたとしても、従業員満足度にも影響してくるので注意が必要です。
なんとなくで運用して結果が出ない
SNS運用には、明確な目的や戦略が必要です。
しかし、知見がないままなんとなく、目的や戦略が不明確なまま運用してしまうと、結果が出ずに時間やコストの無駄になってしまうことがあります。
他社を模倣して炎上する
SNS運用には、自社の特徴や強みをアピールすることが重要ですが、他社が行っている運用方法や動画の形式を参考にした際に、炎上してしまうことがあります。
また、適切なコミュニケーションや協調性が欠けた運用方法により、批判を受けたり、フォロワーを失ってしまうこともあるため、注意が必要です。
企業がSNSを活用する時の準備
SNSを活用する企業が増える中で、SNS運用に失敗してしまう企業も少なくありません。
SNSを活用する上での壁としては、上述の通り、運用できる人材がいないことや、なんとなくで運用しても結果が出ないこと、他社を模倣して炎上することが挙げられます。
ここでは、企業がSNSを活用するときの準備について説明します。
- 自社の商材がどのSNSに合っているのか調査
- 自社で運用できるのか人材面の課題確認
- 片手間ではなく専念できる環境があるか
以上3点について、以下で詳しく見ていきます。
自社の商材がどのSNSに合っているのか調査
まず、自社の商材がどのSNSに合っているのかを調査することが重要です。
自社の商材とSNSがマッチしていない場合、反響は起こりません。
例えば、ファッションや美容関連の企業にとってはInstagramが有効な場合が多いですが、ビジネスツールやサービスを提供する企業にとってはFacebookが効果的な場合があります。
逆に、たとえばTikTokでメーカー向けの部品を紹介してもほとんど意味はありません。
自社のターゲット層や特性を踏まえて、どのSNSが最適かを検討する必要があります。
調査・検討のためには競合他社のアカウント状況を研究するといった方法が有効です。
自社で運用できるのか人材面の課題確認
自社にSNSを運用できる人材がいるかどうかを確認することが必要です。
運用に必要な知識やスキル、時間や労力に余裕があるかどうかを確認し、運用に必要な人材の確保を検討することが大切です。
自社で運用できない場合やSNSに精通している人材が居ない場合、社外のコンサルタントに依頼するのがおすすめです。
片手間ではなく専念できる環境があるか
片手間で運用するのではなく、専念できる環境が整っていることも重要です。
SNSは常に変化しており、適切な情報発信をするためには、最新の情報にアンテナを張り、常に適切な対応が必要です。
そのため、SNS運用に集中できる環境を整え、適切な運用ができる担当者をつけて、戦略として運用していくことが重要です。
業績が落ちている企業にとってSNSは救世主!効率的に使おう
本記事では、企業がSNSを活用する際のメリット、具体的なSNSの概要、デメリット、そして運用においてぶつかる可能性のある壁と、それらをクリアするための準備について解説しました。
SNSを活用することで、ブランディングや売上増加、自社ホームページへの流入促進などのメリットがありますが、適切な戦略や運用体制がなければ、思わぬデメリットが発生する可能性があります。
そのため、SNSを利用する前に、自社の商材に合ったSNSを選定し、運用できる人材の確保や運用体制の整備、専念できる環境を整えることが重要です。
SNSの運用においては、他社を模倣して炎上するリスクもあるため、独自の戦略やアイデアを持つことが必要です。
以上のポイントを押さえ、適切な準備をすることで、企業はSNSを活用し、ビジネスの発展につなげられます。
エスエスコンサルティングでは、SNSコンサルティングも行っておりますので、お気軽にご相談ください。