No.97 忙しいのに利益が出ない原因はこれだ!赤字垂れ流しの「どんぶり現場」を黒字に変える「実行予算管理」導入マニュアル
2026年1月13日

忙しいのに利益が出ない原因はこれだ!赤字垂れ流しの「どんぶり現場」を黒字に変える「実行予算管理」導入マニュアル
「毎日、朝から晩まで現場を走り回っているのに、なぜか手元に金が残らない…」
「売上はそこそこあるはずなのに、決算書を開くといつも赤字ギリギリ、ひどい時は大赤字…」
もし、あなたがこのような悩みを抱えている建設会社の社長なら、この記事はあなたのためのものです。現場叩き上げで、技術には絶対の自信がある。社員や職人も大切にしている。それなのに、会社が儲からない。その原因は、あなたの努力不足でも、時代のせいでもありません。
原因はたった一つ。現場の「お金」の管理が、「どんぶり勘定」になっているからです。本記事では、赤字を垂れ流す「どんぶり現場」から脱却し、確実に利益を生み出す筋肉質な会社へと生まれ変わるための最強の武器、「実行予算管理」について、その導入方法を分かりやすく解説します。
今こそ、「数字」という武器を手に入れろ!
1. なぜあなたの会社は「忙しいのに儲からない」のか?
多くの建設会社が陥る「忙しいのに儲からない」という病。その最大の原因は、工事ごとの利益が見えていない「どんぶり勘定」にあります。

▲ 「現場さえ回っていれば何とかなる」という長年の思い込みが、会社をジワジワと追い詰めていく。手帳の数字だけが現実を物語る。
「どんぶり現場」が引き起こす3つの恐怖
「見積もりは経験と勘」「終わってみないと利益がわからない」。そんな経営を続けていると、会社は次のような危機に直面します。
- 気づかぬうちに赤字工事を受注している: 資材高騰や人件費の上昇を反映せず、過去の感覚で見積もりを出していませんか?実は、契約した時点で赤字が確定している「ババ抜き」工事を、自ら進んで引き受けているかもしれません。
- 現場のコスト意識が育たない: 「予算」という目標がなければ、現場監督や職人は「良いものを作ろう」と、知らず知らずのうちに過剰な品質を追求したり、無駄な資材を発注したりします。悪気はなくても、利益がどんどん食いつぶされていきます。
- 資金繰りが突然ショートする: どの工事でいくら儲かるか(または損するか)が分からないため、将来の資金繰りが見通せません。ある日突然、支払いのお金が足りなくなる「黒字倒産」の危機が常に付きまといます。
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2. 赤字を止血する最強の武器「実行予算管理」とは?
では、どうすれば「どんぶり勘定」から脱却できるのでしょうか?その答えが「実行予算管理」です。
実行予算とは、簡単に言えば「工事の利益の地図」です。契約が決まった後、工事を始める前に、「この工事は、材料費にいくら、外注費にいくら、人件費にいくら使って、最終的にいくらの利益を出す」という目標数字を具体的に決めた計画書のことです。
見積書は「お客様への提示金額」ですが、実行予算書は「社内の実行計画」です。これを作成することで、初めて「この工事でいくら儲けるか」という目標が明確になります。
3. 【実践編】黒字体質へ変わる「実行予算管理」導入3ステップ
「難しそう」「面倒くさそう」と感じるかもしれませんが、心配は無用です。最初は完璧を目指さず、できるところから始めるのがコツです。

▲ 実行予算は社長一人で作るものではない。専門家の力を借り、「儲けるための作戦会議」で数字を可視化することが重要だ。
ステップ1:工事受注後、すぐに「実行予算書」を作成する
まずはExcelなどの表計算ソフトで、シンプルな形式から始めましょう。見積書の内訳をベースに、実際の仕入れ値や外注費を反映させていきます。
- ポイント: 見積時の金額ではなく、「実際に発注する金額(ネゴ後)」で入力すること。目標利益率(例えば粗利25%など)を先に決め、そこから逆算して各経費の目標額を割り振るのがコツです。
ステップ2:現場監督と「予算会議」を行い、目標を共有する
作成した実行予算書は、社長の机の中にしまっておいては意味がありません。必ず工事着工前に、現場監督や主要な職長と「予算会議」を開きましょう。
- ポイント: 一方的に数字を押し付けるのではなく、「この予算で利益を出すためには、現場でどんな工夫ができるか?」を一緒に考える「作戦会議」の場にすること。現場のコスト意識が劇的に高まります。
ステップ3:工事中、毎月「予算と実績のズレ」を確認する
工事が始まったら、毎月(工期が短い場合は終了時)、実行予算と実際にかかった費用(実績)を比較します。これを「予実管理」と呼びます。
- ポイント: 「なぜ予算オーバーしたのか?(資材の値上がり?工期の遅れ?)」、「逆に予算より安く済んだ要因は何か?」を分析し、次の工事に活かすことが最も重要です。この「振り返り」のサイクルが、会社を強くします。
4. 成功事例:万年赤字から、利益率10%超の優良企業へ
実際に、どんぶり勘定から実行予算管理を導入し、劇的なV字回復を遂げた田中建設(仮称・従業員20名)の事例をご紹介します。

▲ 利益が出る仕組みが整い、社長の表情には自信が、現場には活気が戻った。「数字は嘘をつかない」ことを実感した瞬間。
田中社長も、以前は「現場が忙しい=儲かっている」と信じて疑わない、典型的な「どんぶり社長」でした。しかし、慢性的な資金不足に危機感を覚え、外部の専門家(参謀)の力を借りて実行予算管理を導入しました。
最初は現場からの反発もありましたが、社長自らが先頭に立ち、「会社を存続させるためにはこれしかない」と説得。粘り強く運用を続けた結果、導入1年目で赤字工事がゼロになり、3年目には会社の経常利益率が10%を超えるまでになりました。
「以前は月末の支払いに怯えていましたが、今はどの工事でいくら利益が出るかが見えているので、安心して経営ができます。何より、社員がコストを意識して動いてくれるようになったのが嬉しいですね」(田中社長談)
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5. まとめ:今すぐ「数字」という武器を手にしよう
「忙しいのに儲からない」という悩みは、あなたの経営能力が低いからではありません。単に「利益を管理する仕組み」を持っていないだけなのです。
実行予算管理は、あなたの会社を赤字体質から黒字体質へと変える、強力な特効薬です。導入には少しの勇気と手間が必要ですが、その見返りは計り知れません。
もう、どんぶり勘定で不安な夜を過ごすのは終わりにしませんか?今こそ、数字という武器を手にし、利益が出る強い会社を作りましょう。
「実行予算管理、うちの会社でも導入できる?」
「何から手をつければいいか分からない」「現場の反発が怖い」「忙しくて導入する時間がない」…そんな悩みを、社長お一人で抱え込んでいませんか?
私たちは、中小建設業の「社外参謀」として、実行予算管理の導入から定着までを、現場目線で徹底的にサポートします。
まずは、あなたの会社の現状と課題をお聞かせください。