No.112 改革を阻む「抵抗勢力」は社内にいる。変化を嫌うベテラン職人・古参社員と向き合い、組織を一枚岩にする方法。
2026年1月28日
改革を阻む「抵抗勢力」は社内にいる。変化を嫌うベテラン職人・古参社員と向き合い、組織を一枚岩にする方法。
「そんな新しいやり方、俺たちにはできねぇよ」「今までこのやり方でうまくいってたんだ。変える必要はない」。
会社を成長させようと、新しいシステムや制度を導入しようとした時、必ずと言っていいほど立ちはだかる壁。それが、長年会社を支えてきたベテラン職人や古参社員による「抵抗」です。
彼らの技術や経験は会社にとって宝ですが、変化を拒むその姿勢が、時として会社の未来を閉ざす最大のボトルネックになります。年商10億の壁を越えるためには、この社内の「抵抗勢力」とどう向き合い、組織を一枚岩にしていくかが問われます。
なぜ、彼らは頑なに変化を拒むのか?
まず理解すべきは、彼らの抵抗は決して会社への悪意からではない、ということです。彼らの心理の根底にあるのは、「恐怖」と「プライド」です。
- 自分の居場所がなくなる恐怖:新しい技術やシステムが導入されれば、これまで培ってきた自分の技術が不要になるのではないか、という不安。
- 過去を否定されるプライド:「今までのやり方を変える」=「これまでの自分たちの頑張りが間違っていた」と言われているように感じてしまう。
彼らは、変化によって「自分が自分でいられなくなること」を恐れているのです。この心理を理解せず、頭ごなしに「従え」と命令しても、反発を招くだけです。
組織を一枚岩にするための3つのステップ
では、どうすれば彼らの心を解きほぐし、改革の味方につけることができるのでしょうか。

Step 1:過去の貢献に心から感謝を伝える
まずやるべきは、否定ではなく肯定です。「今の会社があるのは、〇〇さんたちが歯を食いしばって頑張ってくれたおかげです」。これまでの功績を認め、感謝の言葉を、一対一の場で直接伝えてください。自分の存在意義が認められたと感じれば、聞く耳を持ってくれるようになります。
Step 2:変化の必要性を「会社の存続」とセットで語る
次に、なぜ変わらなければならないのかを、感情ではなく論理と危機感で伝えます。「このままでは、時代に取り残されて会社が潰れてしまう」「若い社員たちの未来を守るために、変わる必要がある」。変化は「社長のわがまま」ではなく、「会社の生存戦略」であることを理解させます。
Step 3:彼らにしかできない「新しい役割」を与える
これが最も重要です。彼らを「現場の第一線」から、若手を指導・育成する「師匠」「監督役」へとシフトさせます。新しいシステムの操作は若手に任せ、ベテランは施工品質のチェックや安全管理など、経験がモノを言う領域で輝いてもらうのです。
まとめ:社長の覚悟が、最後の壁を壊す
それでも抵抗する人はいるかもしれません。最後は、社長であるあなたの「覚悟」が問われます。
「全員で幸せになるために、この改革は絶対にやり遂げる」。その揺るぎない信念を見せた時、多くの社員はついてきてくれるはずです。古き良き伝統と、新しい技術が融合した時、あなたの会社は最強の組織へと進化します。
ベテランの経験を活かし、若手が育つ。
最強の組織図を描くための設計図。
「古参社員をどう処遇すべきか悩んでいる」「組織改革を進めたいが、反発が怖くて踏み出せない」。その悩みは、会社の未来像と、誰がどの役割を担うかを明確にした「経営計画」と「組織図」がないことが原因です。
ベテランに新たな活躍の場を提供し、組織全体を活性化させるためのロードマップ。「最強の経営計画書」の雛形を、今だけ無料で進呈します。社内の壁を壊し、10億企業への新たな一歩を踏み出しませんか?
執筆:鈴木 進一
エスエスコンサルティング株式会社 CFO (最高財務責任者)
建設業・製造業を中心に、累計1,400社以上の財務・経営支援に関わる。単なる計算屋ではなく、現場のリアルな動きを「お金」の視点から鋭く分析し、利益を生み出す強い財務体質へと変革する「建設の財務参謀」。
組織改革に伴う人事評価制度の再構築、ベテラン層の配置転換戦略、そして次世代リーダー育成まで。経営者が「人」の壁を乗り越え、成長軌道に乗せるための具体的な道筋を提示する。