No.110 「元請けの言いなり」で消耗する日々に終止符を。特定の取引先に依存しない、強い自立型経営への転換シナリオ。
2026年1月26日
「元請けの言いなり」で消耗する日々に終止符を。特定の取引先に依存しない、強い自立型経営への転換シナリオ。

「来月から単価を下げてくれ。嫌なら他の業者に頼むから」。
元請け業者からの突然の通告。断れば仕事がなくなるかもしれないという恐怖。利益が出ないと分かっていながら、「やらせていただきます」と頭を下げる屈辱。
そんな「元請けの言いなり」の日々に、もう疲れ果てていませんか?
特定の取引先に売上の大部分を依存している状態は、いわば「生殺与奪の権」を他人に握られているのと同じです。年商10億を目指すなら、この従属関係を断ち切り、自らの足で立つ「自立型経営」へと転換しなければなりません。
なぜ、あなたは「No」と言えないのか?
答えは単純です。「その会社に切られたら、明日から食っていけないから」です。
売上の構成比率において、1社が30%を超えると経営リスクは跳ね上がり、50%を超えると実質的にその会社の一部門(下請け)と化します。相手もそれを見透かしているからこそ、無理難題を押し付けてくるのです。
「No」と言える経営者になるための条件はただ一つ。「あなたがいなくても、うちは困りません」と言えるだけの、複数の柱を持つことです。
依存から脱却するための3つの転換シナリオ
では、具体的にどうやって依存度を下げていけばよいのでしょうか。一足飛びにはいきませんが、以下のステップで着実に「柱」を増やしていきます。

1. 取引先の「分散」を進める
まずは既存事業の中で、取引先を増やします。1社に5,000万円依存するより、5社に1,000万円ずつ分散する方が、リスクは格段に下がります。「忙しいから」と営業を止めるのではなく、常に新規開拓の種をまき続けることが重要です。
2. 「公共工事」という安定基盤を作る
民間工事の下請けだけでなく、国や自治体から直接仕事をもらう「公共工事の元請け」を目指します。入札参加資格(経審)を得ることで、特定の企業の顔色をうかがう必要のない、公平で安定した市場に参入できます。
3. 「直請け(BtoC)」への挑戦
下請け構造の最下層から抜け出し、エンドユーザー(施主)と直接契約するモデルを模索します。リフォームや小規模修繕など、自社の強みが活きる分野で「地域一番店」を目指すのです。利益率は改善し、何より「お客様から直接感謝される」やりがいが手に入ります。
まとめ:勇気を持って、舵を切れ
取引先を変える、新しい市場に出る。それは確かに怖いことです。しかし、理不尽な要求に耐え続け、じわじわと会社が弱っていくのを待つ方が、よほど恐ろしいことではないでしょうか。
主導権を取り戻しましょう。あなたの会社の未来を決めるのは、元請けの担当者ではありません。社長であるあなた自身です。
誰にも依存しない、強い会社へ。
自立への設計図を今すぐ描け。
「下請けから脱却したいが、営業戦略がない」「公共工事に参入するための計画が立てられない」。その悩みは、会社の進むべき方向と数値目標を定めた「経営計画」がないことが原因です。
取引先ポートフォリオを見直し、自立型経営へと転換するためのロードマップ。年商10億を突破する強い組織を作る「最強の経営計画書」の雛形を、今だけ無料で進呈します。元請けの顔色をうかがう経営は、今日で終わりにしませんか?
執筆:鈴木 進一
エスエスコンサルティング株式会社 CFO (最高財務責任者)
建設業・製造業を中心に、累計1,400社以上の財務・経営支援に関わる。単なる計算屋ではなく、現場のリアルな動きを「お金」の視点から鋭く分析し、利益を生み出す強い財務体質へと変革する「建設の財務参謀」。
特定取引先への依存リスク分析、新規事業への投資判断、そして自立のための資金繰り戦略まで。経営者が誇りを持って指揮を執れる盤石な基盤を構築し、年商10億突破を後押しする。