「エスエスコンサルティング事例|全社横断の品質マネジメント改革で不具合検知率65%を実現」
2025年8月19日
【事例紹介】品質マネジメント改革|エスエスコンサルティング株式会社
クライアント企業が直面していた課題を明確化し、エスエスコンサルティングがどのようにアプローチし、成果を出したのかを具体的にご紹介します。
クライアントの背景と課題
- 不具合の約70%が設計・量産準備といった上流工程に起因
- 開発工程でのレビュー会議が計画比40%未開催
- DR(デザインレビュー)の属人化と基準不統一
- 調達部門のみの改善活動に限界、全社横断の仕組みが必要
エスエスコンサルティングのアプローチ
① 全方位ヒアリングとベンチマーク調査
社内外で合計39件のヒアリングを実施し、海外拠点・サプライヤー・外部有識者を巻き込み、現状の品質課題を定量的に把握しました。
② データ分析による課題特定
工程別不具合件数のヒートマップを作成。設計段階での不具合が48%、量産準備段階が22%と判明。
③ 改善ロードマップ策定
短期施策(1〜2年)と中長期施策(5年以上)を組み合わせ、実効性ある改革ロードマップを提示しました。
具体的施策
四位一体活動
設計・調達・生技・製造が合同でDRを実施し、不具合検知率を30%→65%に向上。
重大不具合の水平展開
市場不具合をケース化し横展開。類似不具合の再発率を前年比▲60%削減。
品質目標の明確化
実使用条件を基にした耐久性基準を設定。信頼性品質KPIを導入。
組織風土とガバナンス改革
プロジェクト推進室を設置し、経営層へ定例報告。将来的には「品質卓越センター」を設立。
成果とインパクト
- 上流工程での不具合検知率 30% → 65%
- 重大市場クレーム件数 ▲45%削減
- 開発リードタイム 平均1.5カ月短縮
- 海外拠点を含む品質基準の統一とガバナンス強化
まとめ
本プロジェクトは、単なる品質改善に留まらず、全社的な品質マネジメント変革でした。 エスエスコンサルティングは、グローバル標準を基盤に、データ分析と組織改革を組み合わせ、クライアント企業が「品質最優先」を実効性のある文化へと転換させる支援を行いました。