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No.73 どんぶり勘定の社長へ。現場が終わってから「赤字だった」と青ざめないための、スマホで完結する日次決算a

2025年12月21日

No.73 どんぶり勘定の社長へ。現場が終わってから「赤字だった」と青ざめないための、スマホで完結する日次決算

「忙しくて、現場ごとの細かい利益なんて見ていられないよ」
「通帳にお金があれば、まあ大丈夫だろう」

多くの建設業社長が、日々の資金繰りには敏感でも、現場ごとの「原価管理」となると、途端にどんぶり勘定になりがちです。

そして、工事が終わって数ヶ月後、税理士から試算表を見せられて愕然とするのです。
「えっ、あの現場、こんなに赤字だったの…?」

一生懸命働いて、売上も上がっているのに、なぜか手元にお金が残らない。その最大の原因は、この「終わってみないと利益がわからない」どんぶり経営にあります。

今回は、難しい会計知識や高価なソフトは一切不要。スマホ一つで、現場の赤字を未然に防ぐ「日次決算」の仕組みについて解説します。

なぜ、あなたの会社は「終わるまで赤字に気づかない」のか?

最大の理由は、「実行予算」を作っていないか、作っても見直していないからです。

実行予算とは、「この現場は、材料費いくら、外注費いくら、自社労務費いくらで仕上げて、最終的に〇〇万円の利益を出す」という目標計画です。

これがないまま現場をスタートするのは、地図もコンパスも持たずに航海に出るようなものです。
途中で材料費が上がったり、予期せぬ追加工事が発生しても、それが「想定内」なのか「想定外の赤字要因」なのか判断できず、気づいたときには手遅れになっているのです。

スマホで完結。「日報」を「日次決算書」に変える方法

「毎日、現場のコストを集計するなんて無理だ」と思われるかもしれません。
しかし、日々の「日報」を少し工夫するだけで、それがそのまま「日次決算書」に変わります。

やることはシンプルです。職長や現場担当者がスマホで送ってくる日報に、以下の項目を必ず入力させるだけです。

  1. 今日の作業内容と進捗率
  2. 入場した作業員の人数と時間(人工数)
  3. 搬入された材料や使用した重機の記録

これらが毎日報告されれば、事務所側で「今日は労務費が〇〇円、材料費が〇〇円かかった」と計算できます。
それを、最初に立てた「実行予算」と毎日比較するのです。

「お、この工種は予定より人工がかかりすぎているな。明日の作業手順を見直そう」
このように、傷が浅いうちにリアルタイムで対策を打てるようになります。これが、赤字を防ぐ唯一の方法です。

まとめ:数字を見ることは、社員と会社を守ること

「現場のことは現場に任せる」というのは、聞こえはいいですが、経営者の責任放棄でもあります。

現場の職人たちは、良いものを作ろうと一生懸命です。しかし、彼らはコストの専門家ではありません。
「利益」に対して責任を持てるのは、社長であるあなただけです。

スマホを使った簡単な仕組みで構いません。今日から「どんぶり勘定」を卒業し、確実に利益を残せる体質へと会社を変えていきましょう。


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「どんぶり勘定から抜け出したいが、何から始めればいいかわからない」という社長へ
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「自社に合った、簡単で効果的な実行予算の作り方を教えてほしい」
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