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No.55 社長が怒鳴るだけの会議は「百害あって一利なし」。第三者が入るだけで、社員が自ら発言し始める心理的カラクリ

2025年12月7日

No.55 社長が怒鳴るだけの会議は「百害あって一利なし」。第三者が入るだけで、社員が自ら発言し始める心理的カラクリ

「会議の時間だぞ、集まれ」
そう号令をかけても、社員はどこか嫌そうな顔。

会議が始まれば、社長が1人で50分間喋り続け、最後に「何か質問は?」と聞いても、全員が下を向いて沈黙。
「お前ら、やる気があるのか!」と怒鳴って終わる。

こんな「お通夜のような会議」を繰り返していませんか?
はっきり言いますが、これは会議ではありません。ただの「社長の独演会(説教)」です。

今回は、死んでいた会議を蘇らせ、社員から「こうしたいです」という提案が飛び交う場に変えるための、たった一つの仕掛けについて解説します。

なぜ、社員は口を閉ざすのか?

社員が喋らない理由は、やる気がないからではありません。
「心理的安全性」がないからです。

  • 「下手なことを言うと怒られる」
  • 「どうせ何を言っても、最後は社長の意見で決まる」
  • 「余計な仕事を増やされたくない」

社長と社員という「上下関係」が強すぎる場では、社員は防衛本能から「貝」になります。
この空気を社長自らが壊すのは、非常に困難です。

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「第三者」が入ると、本音が言えるカラクリ

ここで有効なのが、外部のコンサルタントやファシリテーター(司会進行役)を入れることです。

利害関係のない第三者が間に入ることで、場の空気が変わります。
「〇〇さん、現場ではどう思っていますか?」と第三者から振られると、社員は社長に対してではなく、その第三者に対して話す形になるため、プレッシャーが激減します。

「実は、今の工程だと無理があるんです…」
そんな本音がポロッと出た時、すかさずファシリテーターが拾います。
「なるほど、それは重要な意見ですね。社長、現場ではこう感じているようですが、どう改善しましょうか?」

こうして、「社長 vs 社員」の対立構造を、「社長・社員 vs 課題」の共闘構造に変えるのです。

会議の目的を「報告」から「決定」に変えろ

もう一つのポイントは、会議の中身です。
「昨日は何をしました」という過去の報告会にしていませんか?
そんなものは日報を見ればわかります。

会議は「未来を決める場所」です。
「来月の利益目標を達成するために、A現場とB現場の人員配置をどう変えるか?」
この一点に絞って議論させてください。

自分たちで決めたことなら、社員は責任を持って実行します。
やらされる仕事から、やる仕事へ。会議はそのスイッチを入れる場所です。

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まとめ:会議を制する者が組織を制す

たかが会議、されど会議。
毎月1回、2時間の会議の質が変われば、年間の業績は劇的に変わります。

社長が喋るのをやめ、聞き役に回る。
それができないなら、プロにマイクを渡してください。
会社が変わる瞬間を、目の当たりにすることでしょう。


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建設業専門・会議ファシリテーション(司会代行)

私たちエスエスコンサルティングは、単なる司会進行ではありません。
経営参謀として会議に出席し、建設的な議論ができるよう「場」をコントロールします。

「社長が言いにくいことを、代わりに社員に伝えてほしい」
「社員の本音を引き出し、自発的に動くように仕向けてほしい」

まずは一度、御社の定例会議にオブザーバーとして参加させてください。
第三者がいるだけで空気が変わるのを実感していただけます。

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