No.40 「来月いくら売り上げれば黒字?」に即答できない社長へ。赤字の境界線を知る“損益分岐点”の超・簡単な出し方
2025年11月27日
No.40 「来月いくら売り上げれば黒字?」に即答できない社長へ。赤字の境界線を知る“損益分岐点”の超・簡単な出し方
「今月は売上が3,000万いったから、たぶん大丈夫だろう」
「通帳にお金が残っているから、黒字なんじゃないか?」
毎月の経営判断を、このような「勘」に頼っていませんか?
もし、あなたが「来月、最低いくら売り上げれば赤字にならないか(損益分岐点売上高)」を即答できないなら、それは目隠しをして高速道路を走っているのと同じです。
不況やトラブルが起きた時、真っ先に潰れるのは「数字に弱い社長」の会社です。
今回は、電卓一つで誰でも出せる、会社の「生存ライン」の計算方法について解説します。
「売上」ではなく「粗利」で考えろ
建設業において、売上高という数字はあまり意味がありません。
なぜなら、同じ1億円の売上でも、丸投げ工事(粗利10%)と自社施工(粗利30%)では、手元に残るお金が全く違うからです。
経営数字を見る時は、まず頭の中を「粗利益(売上 - 外注費・材料費)」に切り替えてください。
会社を支えているのは、売上ではなく粗利です。
▼ 関連記事:ドンブリ勘定からの脱却
No.26 「ドンブリ勘定」の社長は、3月にお金が足りなくて死ぬ。現場ごとの粗利を1円単位で把握する方法
3分で終わる「損益分岐点」の計算式
難しい会計ソフトは要りません。以下の2つの数字を用意してください。
- 毎月の固定費:売上がゼロでもかかるお金(役員報酬、社員の給料、家賃、リース代、保険料など)
- 平均粗利率:会社の平均的な利益率(例:25%)
計算式はこれだけです。
【例:毎月の固定費が500万円、粗利率が25%(0.25)の場合】
500万円 ÷ 0.25 = 2,000万円
つまり、この会社は「毎月最低2,000万円」の工事を完工させないと、赤字になるということです。
これがわかっていれば、「今月はまだ1,500万しか見込みがない。あと500万、必死で埋めなければヤバイぞ」と、危機感を持って営業ができます。
「値引き」が命取りになる理由もわかる
この計算式を知ると、安易な値引きがいかに恐ろしいかがわかります。
もし値引きをして粗利率が20%に下がったらどうなるでしょうか?
500万円 ÷ 0.20 = 2,500万円
なんと、必要な売上が500万円も跳ね上がります。
「ちょっとくらい負けてもいいか」という甘い判断が、現場のノルマを激増させ、社員を疲弊させるのです。
▼ 関連記事:値引きを断る勇気を持つ
No.4 元請けからの「理不尽な値引き」を角を立てずに断る方法
まとめ:数字は嘘をつかない
「今月は忙しかったから儲かっているはずだ」
そんな感覚は捨ててください。忙しくても赤字の会社は山ほどあります。
自分の会社の「生存ライン」を把握すること。
それが、社長が夜安心して眠るための唯一の方法です。
▼ その他の経営ノウハウはこちら
建設業の経営課題を解決する記事一覧(コンテンツTOP)
「数字のことは税理士に丸投げ」の社長へ
建設業専門・財務分析&経営計画策定サポート
私たちエスエスコンサルティングは、難しい会計用語を使わずに経営をサポートします。
「うちの損益分岐点はいくらなのか計算してほしい」
「来期、利益を出すためにはいくら売り上げればいいか計画を立てたい」
ドンブリ経営から脱却し、数字に強い「勝てる建設会社」になりませんか?
まずは直近の決算書をご用意の上、ご相談ください。
※TimeRexの予約ページへ移動します