No.30 「施工事例」の写真がダサい会社に、仕事は来ない。スマホで撮った現場写真を「売れるコンテンツ」に変える技術

「ホームページに施工事例を載せているのに、問い合わせが来ない」
「現場の写真は事務員に適当にアップさせている」

もしあなたの会社のWebサイトが、薄暗い現場の写真や、散らかった資材置き場の写真で埋め尽くされているなら、それは「営業」ではなく「営業妨害」になっている可能性があります。

お客様（元請け・施主）は、写真を見て「この会社は丁寧な仕事をするか？」「整理整頓ができているか？」を無意識に判断しています。
汚い現場写真は、「私たちは雑な仕事をします」と宣伝しているようなものです。

今回は、高価なカメラを使わず、社長のスマホだけで「仕事が取れる写真」を撮るための3つの鉄則を解説します。

「ビフォーアフター」だけでは、もう勝てない

多くの塗装屋やリフォーム屋が「施工前（ボロボロ）」と「施工後（ピカピカ）」の写真だけを載せています。
しかし、お客様が本当に見たいのは「プロセス（施工中）」です。

• 養生はきっちりされているか？
• 下地処理は見えないところまで丁寧にやっているか？
• 職人はヘルメットを被り、清潔な作業着を着ているか？

完成品が綺麗なのはプロとして当たり前です。
「見えなくなる部分」こそを写真に残し、公開することで、「この会社は信用できる」という強力な証拠になります。

スマホで劇的に変わる！「売れる写真」の3原則

1. 「ゴミ」を写すな

一番多い失敗が、被写体の周りに「飲みかけの缶コーヒー」「吸い殻」「乱雑に置かれた道具」が写り込んでいるケースです。
神は細部に宿ります。写真を撮る前に、まず5秒間、周りを片付けてください。
「整理整頓された現場写真」は、どんな営業トークよりも雄弁に品質を語ります。

2. 「人」を入れろ

建物だけの無機質な写真は、記憶に残りません。
真剣な眼差しで作業する職人の横顔や、チームで打ち合わせをしている風景を入れてください。

「怖そうな職人だったらどうしよう」というお客様の不安を払拭できるだけでなく、求職者（若手）に対しても「かっこいい先輩がいる職場だ」というアピールになります。

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3. 「曇りの日」こそチャンス

「写真は晴れの日がいい」と思っていませんか？
実は、建設現場の撮影は「曇り」がベストです。直射日光が当たると、影が濃すぎて細部が見えなくなったり、白飛びしたりするからです。
スマホのカメラは優秀です。フラッシュを使わず、自然光で撮るだけで、プロっぽい落ち着いた写真になります。

写真は「資産」である

撮りためた施工写真は、Webサイト、SNS、会社案内、営業資料と、あらゆる場面で使える「会社の資産」になります。
今日から「現場監督の仕事」に、「映える写真を1日1枚撮ること」を加えてください。

その1枚が、数百万の案件を連れてくるかもしれません。

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