No.117 ネット時代の「悪評」は瞬く間に広がる。地域密着の建設会社が、信頼を積み重ねて「選ばれ続けるブランド」になる方法。
2026年2月5日
ネット時代の「悪評」は瞬く間に広がる。地域密着の建設会社が、信頼を積み重ねて「選ばれ続けるブランド」になる方法。

「最近、ネットの口コミを見て問い合わせました」というお客様が増えていませんか?
スマートフォンが普及した現代、お客様は家を建てる時も、リフォームを頼む時も、必ずと言っていいほどネットで検索します。そこで彼らが最も重視するのが「口コミ・評判」です。
地域密着で商売をしている建設会社にとって、これは諸刃の剣です。良い評判が広がれば強力な集客ツールになりますが、ひとたび「悪評」が立てば、それは瞬く間に地域中に拡散し、会社の存続すら危うくしかねません。
今回は、ネット時代の恐怖と、それを乗り越えて地域で「選ばれ続けるブランド」になるための具体的な方法についてお話しします。
第1章:ネットの悪評を見過ごしてはいけない理由
「ネットの書き込みなんて、一部のクレーマーが騒いでいるだけだろう」と高を括っていませんか? その考えは非常に危険です。
お客様は、企業の公式ホームページに書かれている「美辞麗句」よりも、第三者が書いた「リアルな声」を信用します。「火のない所に煙は立たない」と考えるのが普通だからです。
さらに、影響は集客だけにとどまりません。採用活動においても、今の若者は応募する前に必ず会社の評判を検索します。そこでネガティブな情報が多ければ、どれだけ良い条件を提示しても応募すらしてくれません。
ネットの評判は、あなたの会社のリアルな「現場の鏡」なのです。
第2章:悪評が生まれるメカニズムと予防策
では、なぜ悪評は生まれるのでしょうか。その原因の多くは、お客様の「期待値」と「現実」のギャップにあります。
営業マンは「任せてください!」と調子の良いことを言ったのに、実際の現場は整理整頓がされておらず、職人の態度も横柄だった…。このような「裏切り」が、怒りの口コミとなってネットに書き込まれるのです。

悪評を防ぐための鉄則
悪評を防ぐための最大の予防策は、「当たり前のことを、徹底してやる」ことです。
- できない約束はしない(誠実な営業)。
- 現場の整理整頓・清掃を徹底する。
- 職人の挨拶やマナーを教育する。
- 工事完了後のアフターフォローを忘れない。
これらは特別なことではありませんが、徹底できている会社は驚くほど少ないのが現状です。
第3章:信頼を積み重ね、ブランドになるための「3つの鉄則」
悪評を防ぐだけでは不十分です。「この地域で家を建てるなら、〇〇工務店だよね」と言われるような「ブランド」にならなければ、生き残ることはできません。ブランドとは、お客様との「約束」です。
鉄則1:自社の「強み」と「スタンス」を明確にする
「何でもやります」という会社は、誰からも選ばれません。「自然素材にこだわった健康住宅なら任せて」「狭小地の設計力には自信がある」など、自社の強みを明確にし、旗印を掲げましょう。
鉄則2:リアルな接点で「感動」を生む
ネットはあくまで入り口です。最終的な評価は、リアルな現場での体験で決まります。お客様の期待を少し上回るような、きめ細やかな対応や配慮が「感動」を生み、それが熱烈なファンを作ります。

鉄則3:お客様の声を「資産」に変える
良い仕事をしたら、お客様にアンケートやインタビューをお願いし、その声を自社サイトやSNSで積極的に発信しましょう。リアルな感謝の声は、何よりも強力な宣伝材料であり、会社の信頼を示す「資産」となります。
まとめ:日々の現場が、最強のブランディングになる
ネット時代のブランド構築に、魔法のような近道はありません。
日々の現場で、一人ひとりのお客様に対して誠実な仕事を積み重ねていくこと。その結果として生まれる「信頼」こそが、最強のSEO対策であり、あなたの会社を地域No.1のブランドへと押し上げる原動力となるのです。
目先の利益ではなく、信頼という名の資産を築き、10億企業への階段を一歩ずつ登っていきましょう。
ネットの評判に怯えない、選ばれる会社へ。
信頼を資産に変える「設計図」を手に入れろ。
「自社の強みが分からない」「社員の意識が低く、現場の品質が安定しない」。その悩みは、会社の進むべき方向性と戦略を示した「経営計画」がないことが原因です。
他社との差別化ポイントを明確にし、全社員が一丸となってブランド構築に取り組むためのロードマップ。「最強の経営計画書」を、今だけ無料で進呈します。もう、ネットの悪評に振り回される経営は終わりにしませんか?
執筆:鈴木 進一
エスエスコンサルティング株式会社 CFO (最高財務責任者)
建設業・製造業を中心に、累計1,400社以上の財務・経営支援に関わる。単なる計算屋ではなく、現場のリアルな動きを「お金」の視点から鋭く分析し、利益を生み出す強い財務体質へと変革する「建設の財務参謀」。
ネット時代の評判リスク管理から、自社の強みを活かしたブランディング戦略、そしてそれを現場に落とし込むための組織づくりまで。経営者が自信を持って未来を切り拓くための具体的な道筋を提示する。