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経営コンサルタント選びで失敗したらどうなる?事例や良い経営コンサルタントの特徴も解説

2022年10月25日

経営コンサルタントへの依頼は、決して安くない先行投資です。

「もしもコンサルタントまで入れたプロジェクトが失敗してしまったらどうなるのだろう?」

「高いコンサルティング報酬だけ支払わされて、何も変わらなかった…ということにならないだろうか?」

このように心配されるクライアントさんも少なくないのでは。

そこで本記事では、実際に経営コンサルタント選びに失敗してしまったらどうなるかの実例を紹介した上で、経営コンサルタント選びに失敗しないためのポイントも紹介します。

経営コンサルタント選びに失敗すると起きる弊害

まずは、経営コンサルタント選びに失敗してしまったときに起こり得る弊害について紹介していきます。

  • 成果に対する費用対効果が低くなる
  • もう一度経営コンサルタントを探す手間がかかる
  • 経営コンサルタントの費用がかさみ他に投資できなくなる

以下で順番に説明します。

成果に対する費用対効果が低くなる

1つ目のパターンは、成果に対する費用対効果が低くなることです。

経営コンサルタントへの依頼は先行投資です。

つまり、まず費用を支払い、その後に成果が付いてきます。

そのため、最初に支払った費用と、後に得られた成果を比較して、費用と成果が見合わないと、つまり費用対効果が低いと、「あの時支払った費用は高かったな」と感じやすい傾向があります。

そのようなミスマッチを防ぐためにも、費用に見合った経営コンサルタントを選ぶことは非常に重要です。

もう一度経営コンサルタントを探す手間がかかる

2つ目のパターンは、もう一度経営コンサルタントを探す手間がかかることです。

クライアントの会社が大きくなるほど、経営コンサルタントの選定プロセスも大掛かりになってくるので、経営コンサルタントの再選定には工数とコストがかかってしまいます。

また、新しく選定した経営コンサルタントと信頼関係をゼロから築いていく必要もあり、さらに業務の引き継ぎも必要になってきます。

よほどのことがないと、経営コンサルタントの選び直しは避けたいものです。

経営コンサルタントの費用がかさみ他に投資できなくなる

3つ目のパターンは、コンサルタントに支払う費用がかさんでしまい、設備投資に回す資金が尽きてしまったというものです。

プロジェクト型契約で事前に想定していたコンサルティング期間よりもプロジェクトが伸びてしまった場合や、顧問契約型契約を交わしていたところ、他に思わぬ出費がありコンサルタント費用だけで精一杯になってしまう場合などが挙げられます。

このようなことを防ぐためには、契約期間を柔軟に決められる経営コンサルタントを選ぶことが重要です。

監修者コメント

経営者の中にはお試しで3ヶ月で経営コンサルタントを採用し結果をみてからという方はいますがそもそもその考え方が失敗します。経営者が事業を明確に示せてはいるが指示浸透していない経営課題があったとしましょうそこに経営幹部を良い方に巻き込まなければなりません。失敗したくないのであれは何をしてほしいか明確にしてから依頼することです。

経営コンサルタント選びに失敗しないためには

ここからは、上述のような経営コンサルタント選びに関する失敗を防ぐためのポイントを3つ紹介します。

  • 実績と自社のサービス・商品が合致しているか確認
  • 経営コンサルタントに依頼できる予算を決めておく
  • 契約までにミーティングを入念に行う

以下で順番に説明します。

実績と自社のサービス・商品が合致しているか確認

たとえば、売上高を改善したいのに、社内管理体制の整備ばかりを得意とするコンサルタントを選んでしまうと、まさにミスマッチとなります。

このようなことを防ぐため、経営コンサルタントの施策事例と自社の課題を比較し、類似した成功事例を持つ経営コンサルタントを選ぶようにしましょう。

類似した成功事例を持つ経営コンサルタントからは、その実績に基づいたノウハウや効果の高いサポートが期待できるからです。

経営コンサルタントに依頼できる予算を決めておく

経営コンサルタントとの契約には様々な類型があり、その中でも時間契約型や顧問契約型は契約時にコンサルティング費用の上限を設けない契約類型です。

そのため、気がつくとコンサルティング費用がかさんでいた、という状況に陥る可能性があります。

このようなことを防ぐための方策の一つは、経営コンサルタントに依頼できる予算をあらかじめ決めておくことです

クライアント側はもちろん、コンサルタントの側も、「今月残り〇円(〇時間)であればここまでやって着地としましょう」といった共通の中間ゴール(仮ゴール)を具体的に設定しやすくなります。

その中間ゴール(仮ゴール)を一旦の成果物として受領しておけば、残りは自社で進めていくか、さらに予算がついたときにコンサルに再依頼するなどの選択肢を持てます。

契約までにミーティングを入念に行う

経営コンサルタント選びに限らず、ビジネスパートナーとの事前のミーティングは、パートナーとお付き合いする前のデートと同じようなことです。相手と自分がマッチするかをすり合わせるために、少しずつお互いの情報をディスクローズしていく重要なプロセスです。

このプロセスの中で、直接コンサルティング会社に過去の実績についてヒアリングしてみるのも良いでしょう。

情報収集を通じて、自社の業務や業界に強いコンサルティング会社かどうかを見極めて、経営コンサルタントを選びましょう。

他には、想定されるプロジェクト期間とマッチした契約期間が実現可能かを考慮に入れて経営コンサルタントを選びましょう。

経営コンサルタント選びに成功すると実現できること

これまで失敗の話が続いてしまいましたが、ここからは経営コンサルタント選びに成功すると実現できることを紹介していきます。

  • 業績が大幅アップ
  • 自社にはない視点でサービスを展開できる
  • 第三者視点で課題を抽出し解決してもらえる

以下で順番に説明しますので、ポジティブなイメージを持つ助けになれば幸いです。

業績が大幅アップ

売上高を改善したいという要望は、シンプルながらケースとしてかなり多いものです。

当然、経営コンサルタントの側にも、ノウハウとナレッジが十分に蓄積されています。

うまくノウハウと悩みがマッチすることで、業績の大幅アップが期待できます。

自社にはない視点でサービスを展開できる

実力のある経営コンサルタントは、各地で問題解決を行っており、事業会社別の業界・機能に合わせて、多くの会社に適用できるノウハウ・フレームワークの蓄積があります。

売上改善、管理会計の導入、部門別会計の確立、人事考課制度の整備といったノウハウです。

これらのノウハウが自社の課題に上手く当てはまったことにより、サービス展開の幅が広がり、業績(売上等)が上がったという事例が数多くあります。

第三者視点で課題を抽出し解決してもらえる

課題解決のためのプロジェクトは通常の業務とは異なるメンバーや指揮系統で行われ、かつ明確に期間が区切られています。

このような状況下で、スキルや経験のあるコンサルタントはプロジェクトを管理・進行していき、経営陣自身も見えていなかった課題を言語化・見える化し課題を抽出できます。

また、プロジェクトの多くでは、クライアント企業の社員もチームのメンバーとして一緒に進めていきます。

この際、コンサルタントはすべて自分で行うのではなく、時にはサポートに回り、クライアント企業の社員が持っている業界知識や経験をうまく引き出しながら、課題解決につなげていきます。

監修者コメント

売上・利益・理念等々さまざあるがそのかたの実績を聞き今の自社にあっているのかあっていないのかは経営判断としてすべきです。少なくとも他社の事例で経営経験を培っているので役に立つはずです。ビジネスも加速するかと思います。

現役コンサルタントが考える良い経営コンサルタントの特徴

ここからは、現役コンサルタントが考える、良い経営コンサルタントの特徴を3つ紹介します。

  • コンサルタントの経験則を押し付けず経営者の思った通りの経営を成功させる
  • 社内で嫌なことも買って出て対応する力がある
  • 経営者と同じ目線で2番手として実務をしていくオールマイティーな人材

以下で順番に説明しますので、良い経営コンサルタントを選ぶ参考にしていただければと存じます。

コンサルタントの経験則を押し付けず経営者の思った通りの経営を成功させる

1つ目は、コンサルタントの経験則を押し付けず、経営者の思った通りの経営を成功させること、です。

良いコンサルタントは、聞き上手です。

経営者のイメージを上手く引き出し、的確な質問で具体化・見える化していくことに非常に長けています。

その上で、経営コンサルタント内に蓄積されたノウハウ・ナレッジを当てはめていき、プロジェクトや課題を成功に導きます。

社内で嫌なことも買って出て対応する力がある

2つ目は、社内で嫌なことも買って出て対応する力がある、ということです。

難しい調整や工数の多い事務仕事がそれに当たります。

良いコンサルタントは、このような嫌な仕事でも、クライアントのために必要なことであれば進んで実行します。

ブルドーザーのような推進力が良いコンサルタントには備わっているのです。

経営者と同じ目線で2番手として実務をしていくオールマイティーな人材

経営者は、株主やお客様から経営のプロとして見られ、期待されています。

経営者の方々は、この視線に応えるため、不断の努力をされていることとお察しします。

良いコンサルタントは、このような経営者への期待を理解し、自ら背負います。

経営者に次ぐ2番手として、経営にかかわるあらゆる実務をこなしていくオールマイティーな人材こそ、経営コンサルタントなのです。

監修者コメント

経営者自身が嫌なことまでする必要はありません。
本来なら社員がすべきことまで経営者自身が実施しています。いかに経営に集中できる環境を作るかが経営者としての仕事なのです。
経営コンサルタントに現状をありのまま相談し仕事の整理をし
経営という事業の効率化などを依頼しましょう。

経営コンサルタントは慎重に選んで自社にあったコンサルタントと契約しよう

本記事では、経営コンサルタントの選定に失敗してしまったときに起こり得る弊害について触れた上で、経営コンサルタント選びに失敗しないためのポイントや、経営コンサルタント選びに成功した場合の効果について説明してきました。

もしも経営コンサルタント選びに失敗すると…、

  • 成果に対する費用対効果が低くなる
  • もう一度経営コンサルタントを探す手間がかかる
  • 経営コンサルタントの費用がかさみ他に投資できなくなる

一方で、経営コンサルと選びに成功すると…、

  • 業績が大幅アップ
  • 自社にはない視点でサービスを展開できる
  • 第三者視点で課題を抽出し解決してもらえる

経営コンサルタントは、事前にミーティングを繰り返すなどの方法で慎重に選んで、自社にあったコンサルタントと契約できる可能性を高めていきましょう。

  • エスエスコンサルティング株式会社 会長
    鈴木 進一

    運輸業や建設業、製造業を始め累計1,300社以上の企業を支援し、多くの経営課題を解決に導いた実績がある。戦略立案からオペレーション改革、サプライチェーンマネジメントを主とした施策を得意とする。

    業務分野として、調達コストの削減から製造拠点の再設計、生産性の改善、研究開発から製品開発の強化など幅広く対応。
    BtoB向けサービスを行う企業が抱える、様々な課題に対して豊富な実績と経験から今も現場で手腕を振るっている。

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