No.65 【事例】社長が現場に出なくても回る会社へ。月100時間の残業をゼロにした「業務の断捨離」成功実話
2025年12月14日
No.65 【事例】社長が現場に出なくても回る会社へ。月100時間の残業をゼロにした「業務の断捨離」成功実話
「自分が現場に出ないと仕事が回らない」
「事務作業に追われて、毎日残業ばかりだ」
多くの建設業社長が、このような悩みを抱えています。
しかし、業務の効率化を進めることで、社長が現場に出なくても会社が回るようになり、残業も大幅に削減できた事例があります。
今回は、月100時間あった残業をゼロにした、ある建設会社の成功事例をご紹介します。
業務の断捨離:無駄な仕事を徹底的に排除
まず行ったのは、業務の棚卸しです。
誰が、どのような業務に、どれくらいの時間を使っているのかを洗い出し、本当に必要な業務かどうかを見極めました。
- 重複業務の削減:同じような書類を複数作成している、複数のシステムに同じデータを入力しているなど、重複している業務を統合・削減しました。
- 承認フローの見直し:不要な承認印を廃止し、承認フローを簡素化しました。これにより、意思決定のスピードが上がり、待ち時間も削減されました。
- アウトソーシングの活用:自社でやる必要のない事務作業などは、アウトソーシングを活用することで、社員が本来の業務に集中できる環境を整えました。
これらの取り組みにより、無駄な業務を徹底的に排除し、社員の負担を軽減しました。
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ITツールの導入:業務の効率化を実現
次に、ITツールを導入し、業務の効率化を図りました。
- 現場管理アプリの導入:現場の写真や図面、進捗状況などを共有できるアプリを導入しました。これにより、現場と事務所間の移動時間が削減され、情報共有もスムーズになりました。
- 勤怠管理システムの導入:打刻漏れや入力ミスを防ぎ、給与計算業務の負担を軽減しました。
- チャットツールの導入:メールよりも気軽にコミュニケーションが取れるチャットツールを導入し、社内の情報共有を活性化させました。
これらのツールを活用することで、業務時間を大幅に短縮し、社員の残業時間削減につなげました。
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意識改革:残業ゼロへの挑戦
最後に、社員一人ひとりの意識改革に取り組みました。
- 残業ゼロ宣言:会社として「残業ゼロ」を宣言し、社員の意識を高めました。
- ノー残業デーの設定:週に一度、ノー残業デーを設定し、定時退社を促しました。
- 業務の見える化:各社員の業務状況を見える化し、業務量が偏らないように調整しました。
これらの取り組みにより、社員の残業に対する意識が変わり、定時退社が当たり前という文化が定着しました。
まとめ:社長が現場に出なくても会社は回る
業務の断捨離、ITツールの導入、意識改革に取り組むことで、社長が現場に出なくても会社が回るようになり、残業時間も大幅に削減できました。
この事例が、皆様の会社の業務効率化のヒントになれば幸いです。
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