No.63 絵に描いた餅の経営計画を、毎月の「予実管理」で現実に変える。P(計画)だけで終わらせないPDCA実行支援
2025年12月12日
No.63 絵に描いた餅の経営計画を、毎月の「予実管理」で現実に変える。P(計画)だけで終わらせないPDCA実行支援
「期初に立てた売上目標、もう誰も覚えていない…」
「立派な経営計画書を作ったが、デスクの引き出しで眠っている」
多くの建設会社で、経営計画が「絵に描いた餅」になっています。
社長は「やるぞ!」と意気込みますが、日々の現場の忙しさに忙殺され、気づけば計画倒れに終わる。毎年この繰り返しではないでしょうか。
断言します。実行されない計画は、ゴミと同じです。
今回は、計画を「ただの紙切れ」で終わらせず、毎月の行動に変え、確実に利益を生み出すための「PDCA実行支援」について解説します。
なぜ、建設業のPDCAは回らないのか?
PDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Action:改善)が重要だということは、誰もが知っています。
しかし、多くの会社で「P(計画)」だけで止まってしまいます。
最大の原因は、「強制力」がないからです。
「来月までにこれをやろう」と決めても、やらなくても誰にも怒られません。
目の前の現場トラブル対応を優先しているうちに、重要だけど緊急ではない「未来の種まき(営業、採用、仕組み化)」は後回しにされ、やがて忘れ去られます。
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参謀は「経営のパーソナルトレーナー」だ
ここで必要なのが、外部の「参謀」による強制力です。
私たち「建設の参謀」は、計画を作って終わりではありません。
毎月1回、必ず貴社の経営会議に出席します。
- 「先月やると決めたAの件、進捗はどうですか?」
- 「目標未達の原因は何ですか? 来月はどう挽回しますか?」
このように、外部の人間が毎月チェックしに来るとなれば、社長も幹部も「やらないわけにはいかない」という心理になります。
スポーツジムのパーソナルトレーナーが横についているのと同じで、サボれなくなる環境を強制的に作るのです。
「なんとなく頑張る」を卒業する予実管理
会議では、精神論ではなく数字で話をします。
それが「予実管理(予算と実績の比較管理)」です。
「今月の売上は目標比90%、粗利は85%でした。
原因は〇〇現場の追加工事の原価が嵩んだことです。
対策として、来週中に元請けと追加の見積もり交渉を行います」
このように、毎月「計画(予算)と現実(実績)のズレ」を確認し、その場で次のアクションを決める。
この地道な繰り返しだけが、会社を筋肉質に変えていきます。
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No.40 「来月いくら売り上げれば黒字?」に即答できない社長へ。赤字の境界線を知る“損益分岐点”の超・簡単な出し方
まとめ:計画は「飾るもの」ではなく「使うもの」
あなたの会社の計画書は、神棚に飾られていませんか?
計画書は、現場で使い倒し、赤字で修正を加え、ボロボロになるべきものです。
一人では回せないPDCAも、伴走者がいれば回せます。
今年こそ、「やり切る経営」にシフトしませんか?
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「計画倒れをもう繰り返したくない」と決意した社長へ
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私たちエスエスコンサルティングは、計画の「実行」にコミットします。
「毎月の経営会議に出席し、進捗管理をしてほしい」
「どんぶり勘定をやめ、正確な予実管理を導入したい」
社長の尻を叩き、幹部の意識を変え、決めたことをやり切る組織へ。
まずは、現在の計画の実行状況を診断させてください。
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