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No.49 「誰にも相談できない」という孤独が、判断を誤らせる。社長に必要なのは、友だちではなく“社外の参謀”だ

2025年12月7日

No.49 「誰にも相談できない」という孤独が、判断を誤らせる。社長に必要なのは、友だちではなく“社外の参謀”だ

「来月の資金繰りが厳しいが、社員には不安がらせるから言えない」
「妻に話しても『あなたがしっかりしなさいよ』と言われるだけだ」

建設会社の社長は、常に孤独です。
最終的な決断のプレッシャーを一人で背負い、誰にも弱みを見せられず、夜中に一人で枕を濡らすこともあります。

しかし、この「孤独」こそが、経営判断を誤らせる最大の原因です。
一人で悩み続けると、視野が狭くなり、目先の利益に飛びついたり、リスクの高い賭けに出たりしてしまいます。

今回は、社長が孤独地獄から抜け出し、冷静かつ大胆な決断を下すために必要な「第3のパートナー」について解説します。

「税理士」や「同業の社長」ではダメな理由

相談相手として真っ先に思い浮かぶのは顧問税理士ですが、彼らは「過去の数字(決算)」のプロであり、「未来の戦略」のプロではありません。
「どうすれば利益が出るか」を聞いても、「経費を減らしましょう」くらいの答えしか返ってきません。

また、同業の社長仲間も危険です。
飲み会で愚痴を言い合ってスッキリするかもしれませんが、そこには「傷の舐め合い」か「マウントの取り合い」しかありません。
あなたの会社の内部事情を深く理解し、客観的かつ耳の痛いアドバイスをくれる相手ではないのです。

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必要なのは、利害関係のない「社外の参謀」

戦国武将には必ず「軍師(参謀)」がいました。
現代の経営者にも、同じ役割が必要です。

  • 社員ではない:雇用関係がないので、社長に忖度せず、間違っていることは「間違っている」と言える。
  • 家族ではない:感情論にならず、ビジネスの論理で冷静に判断できる。
  • 専門家である:建設業界の成功事例や数値を熟知しており、具体的なロードマップを描ける。

このような「社外の参謀」を持つことは、弱さではありません。
むしろ、「自分一人では限界がある」と認め、他人の脳みそを借りることができる社長こそが、会社を大きくできるのです。

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「壁打ち相手」がいるだけで、経営スピードは倍になる

私のクライアントの多くは、コンサルティングの時間を「壁打ち(思考の整理)」に使っています。

「今、A案とB案で迷っているんだ」
と話すだけで、頭の中が整理され、「やっぱりA案でいくべきだ」と自己解決することも多々あります。
聞いてくれる相手がいる、背中を押してくれる相手がいる。

たったそれだけのことで、社長の迷いが消え、即断即決ができるようになります。
メンタルの安定は、最強のリスク管理です。

まとめ:孤独代を払うか、安心を買うか

一人で抱え込んで胃薬を飲む毎日に、終止符を打ちませんか?
「一緒に戦ってくれるパートナーがいる」という安心感は、何物にも代えがたい資産になります。


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