No.47 「検討します」は「NO」のサイン。見積もり提出後の“沈黙”を破り、契約を勝ち取る魔法の追客メール
2025年12月5日
No.47 「検討します」は「NO」のサイン。見積もり提出後の“沈黙”を破り、契約を勝ち取る魔法の追客メール
「見積もりを出してから1週間、先方から何の音沙汰もない」
「『社内で検討します』と言われたきり、電話に出てもらえなくなった」
建設業の営業において、最も多い悩みは「見積もり提出後の沈黙」です。
多くの営業マンは、「しつこくしたら嫌われる」と思って遠慮してしまいます。
しかし、はっきり言います。
お客様の「検討します」は、「あなたのことを忘れます」という宣言です。
放っておいて契約が決まることは、100%ありません。
今回は、見積もり提出後の沈黙を破り、他社に流れるのを防ぐための「魔法の追客テクニック」について解説します。
なぜ、お客様は沈黙するのか?
連絡が来ない理由は、あなたのことが嫌いだからではありません。
単に「判断材料が足りない」か「面倒くさくなった」かのどちらかです。
特に建設工事は金額が大きいため、素人である施主(または元請け担当者)は、見積書を見ても「これが適正価格なのか?」と悩みます。
その迷っている時間に放置されると、熱が冷め、「やっぱり今回はやめておこう」となるのです。
営業マンの仕事は、見積もりを出すことではなく、「迷っている背中を押してあげること」です。
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「いかがでしょうか?」は最悪のメール
追客で絶対に送ってはいけないメールがあります。
「先日お送りした見積もりの件、いかがでしょうか?」
これは、相手に「決断」を迫るだけの、こちらの都合の押し付けです。
返信率を高めるには、「相手にメリットのある情報(GIVE)」を添える必要があります。
【契約率が上がる魔法の追客メール例】
〇〇様
先日はありがとうございました。一点、お伝えし忘れていたのですが、
今回ご提案した断熱材を使用した場合、
「〇〇市の省エネ補助金(最大30万円)」が使える可能性があります。もしご興味があれば、申請要件をお調べしますがいかがなさいましょうか?
(※申請期限が迫っておりますので、念のためご連絡いたしました)
このように、「新しい情報(補助金、他社の施工事例、資材の値上げ予測など)」をフックにすれば、相手は「教えてほしい」と返信しやすくなります。
「イエス」か「ノー」か、白黒つけるのが優しさ
追客のゴールは、契約をもらうことだけではありません。
「今回は見送ります」という「NO」を言わせてあげることも重要なゴールです。
「もし他社様で決まりそうであれば、遠慮なく仰ってくださいね。すぐに職人の手配を解除しますので」
と伝えることで、相手は心理的負担が減り、本音を話しやすくなります。
一番ダメなのは、見込みのない案件を「いつか連絡が来るかも」と期待して、スケジュールを空けておくことです。
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まとめ:熱意は「回数」でしか伝わらない
1回連絡してダメなら、2回、3回とアプローチしてください。
「しつこい」と思われるのは、売り込みだけをするからです。
「お役に立ちたい」という情報提供なら、それは「熱意」として伝わります。
沈黙を恐れず、もう一通メールを送ってみてください。
その一通が、100万円の利益になるかもしれません。
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