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No.45 その保険、払いすぎていませんか?建設業が陥る「不安だからとりあえず入っておく」という保険の無駄

2025年12月3日

No.45 その保険、払いすぎていませんか?建設業が陥る「不安だからとりあえず入っておく」という保険の無駄

「現場で事故があったら怖いから、保険は言われるがままに入っている」
「付き合いのある代理店に任せているから、内容はよくわからない」

建設業にとって保険は必須ですが、実は「最も無駄なコストが発生しやすい聖域」でもあります。

私が診断したある工務店では、複数の保険で補償内容が重複しており、見直しだけで年間120万円のコスト削減に成功しました。
粗利率が20%の会社なら、120万円の利益を出すには600万円の売上が必要です。
保険を見直すことは、新規受注を取るよりも確実に利益を増やす方法なのです。

今回は、建設業社長が陥りやすい「保険の落とし穴」と、賢い見直しポイントについて解説します。

その「上乗せ労災」、本当に必要ですか?

多くの会社が加入している「労災上乗せ保険(法定外労災)」。
もちろん従業員のためには必要ですが、問題はその「掛け方」です。

「元請けの指定で、現場ごとに入らされている」
「自社でも年間契約で入っている」

この場合、補償が「二重」にかかっている可能性があります。
どちらか一方で十分なケースが多いのに、両方に保険料を払っているのは、まさに「金をドブに捨てている」状態です。

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「付き合い保険」が会社を弱くする

「商工会の付き合いで」「親戚が保険屋だから」
義理人情で加入した保険は、会社の現状に合っていないことがほとんどです。

  • 10年前の売上規模のままの補償内容になっている(高すぎる、または足りない)。
  • 特約がてんこ盛りで、一度も使ったことがないオプションに金を払っている。

保険は「お守り」ではありません。「金融商品」です。
情で契約するのではなく、自社のリスクに見合った最適な商品を、ドライに選ぶ必要があります。

「節税」のための保険は、今の時代ナンセンス

「法人保険に入れば節税になりますよ」
かつては全額損金算入できる保険が流行りましたが、税制改正により、現在そのメリットはほとんどありません。

節税目的で高い保険料を払い、資金繰りを悪化させるのは本末転倒です。
「保険で節税」はもう古い。そのキャッシュは、手元に残して内部留保にするか、設備投資に回すべきです。

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まとめ:固定費の削減は、最強の利益改善策だ

保険料は、一度見直せば翌年からずっと削減効果が続きます。
「よくわからないから」と放置せず、一度証券を棚卸ししてみてください。

浮いたお金で、社員に新しい工具を買ってあげる方が、よほど現場の安全とモチベーションにつながります。


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私たちエスエスコンサルティングは、保険代理店ではありません。
中立的な立場から、御社の保険証券を診断し、「重複」や「掛け捨ての無駄」を洗い出します。

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