No.43「見積もり作成」は社長の仕事ではない。時給0円の事務作業を捨てて、時給1万円の“未来の仕事”をせよ
2025年12月1日
No.43 「見積もり作成」は社長の仕事ではない。時給0円の事務作業を捨てて、時給1万円の“未来の仕事”をせよ
「昼間は現場に出て、夜に戻ってから見積書や請求書を作る」
「気づけば毎日深夜まで残業。営業に行く時間なんて全くない」
多くの建設業社長が、この「一人ブラック企業」のような働き方をしています。
しかし、あえて厳しいことを言います。
社長が夜な夜な電卓を叩いて見積もりを作っているうちは、その会社は絶対に大きくなりません。
なぜなら、見積もり作成は「誰でもできる(代わりがきく)仕事」であり、社長の本来の仕事である「売上を作る(代わりがきかない)仕事」ではないからです。
今回は、社長が事務作業から卒業し、時給1万円の「経営」に集中するためのステップを解説します。
あなたの時給はいくらですか?
もし社長のあなたが、時給1,500円の事務員でもできる入力作業を3時間やっていたら、会社は大きな損失を出しています。
社長の時給は、最低でも1万円以上(利益換算)の価値がなければなりません。
あなたが事務作業に使っているその3時間で、元請けに顔を出していれば、数百万の案件が取れたかもしれない。
銀行と交渉していれば、金利を下げられたかもしれない。
「自分がやった方が早い」は禁句です。
それは「会社の未来」を犠牲にして、「目先の小銭」を拾っているのと同じだからです。
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「見積もり」は外注できる時代
「でも、事務員を雇う余裕なんてない」
そう思うかもしれませんが、今は正社員を雇わなくても、必要な時だけプロに頼める時代です。
- 積算代行サービス:図面を送るだけで、プロが正確な拾い出しと見積もり作成をしてくれる。
- オンライン秘書:請求書の発行やメール対応を、月数万円から依頼できる。
月に数万円のコストを払ってでも、社長の手を空けて、1件でも多く新規契約を取る方が、トータルの利益は確実に増えます。
「経費」ではなく、売上を作るための「投資」だと考えてください。
社長がやるべき「3つの未来の仕事」
事務作業を手放して、空いた時間で何をすべきか。
それは、社長にしかできない仕事です。
- トップ営業:新規の元請け開拓、既存客への挨拶回り。
- 財務・銀行交渉:資金繰りの管理、融資の交渉。
- 採用・育成:求職者との面談、社員とのコミュニケーション。
これらは、AIにも事務員にもできません。
パソコンの前から離れて、外に出ましょう。それが会社を成長させる唯一の道です。
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まとめ:忙しいのは「勲章」ではない
「忙しくて時間がない」と言っている社長は、経営者としては「怠慢」です。
何に時間を使うべきかを選択し、不要な業務を捨てる決断をしていないからです。
今日から、見積もりソフトを閉じてください。
そして、会社の未来を作る仕事を始めましょう。
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