No.34 「ついでにこれもやってよ」は悪魔の囁き。サービス工事を撲滅し、追加請求を100%通すための証拠の残し方
2025年11月26日
No.34 「ついでにこれもやってよ」は悪魔の囁き。サービス工事を撲滅し、追加請求を100%通すための証拠の残し方
「あ、ここの壁もついでに塗っておいてよ。すぐ終わるでしょ?」
「図面とは違うけど、現場の判断で納めておいて」
現場監督や施主からの、この何気ない一言。
もしあなたが「わかりました、やっておきます」と笑顔で答えているなら、今すぐその癖を直さなければなりません。
その「ついで仕事」は、積もり積もって年間数百万円の利益をドブに捨てているのと同じだからです。
そして請求書を送った段階で、「え? あれはサービスでやってくれたんじゃないの?」と言われ、泥沼のトラブルに発展します。
今回は、下請け泣かせの「サービス工事」を撲滅し、やった仕事の対価を100%回収するための防衛策について解説します。
口約束は「タダでやる」と言ったのと同じ
建設業界の悪しき習慣として、「工事が終わってから精算すればいい」という考えがあります。
しかし、契約書や見積もりのない追加工事は、法的には非常に弱い立場にあります。
元請けの担当者が変わったり、予算がオーバーしたりすれば、「そんな指示は出していない」「勝手にやったことだ」と言い逃れされるリスクがあります。
口頭での約束は、ビジネスにおいては「存在しない」のも同然なのです。
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追加請求を通すための「3つの鉄則」
関係を壊さず、かつ確実に請求するためには、その場での対応が命です。
1. その場で「イエス」と言わない
「ついでに」と言われたら、反射的に「確認します」と答える癖をつけてください。
「すぐ終わる作業ですが、材料費と手間がかかるので、一度持ち帰って見積もりを出しますね」
こう返すだけで、相手は「あ、タダじゃ無理なんだな」と認識します。
2. 「LINE」で証拠を残す
正式な見積書を作る時間がなくても、スマホは持っているはずです。
指示を受けたら、その場で(あるいは直後に)担当者にLINEやメールを送りましょう。
【確認】
先ほどご指示いただいた「玄関ポーチの追加補修」の件ですが、
・追加費用:約3万円(概算)
・工期:半日延長
となりますが、進めてよろしいでしょうか?
これに対し「OK」「頼む」という返信があれば、それは立派な発注書代わり(証拠)になります。
3. 日報に「誰の指示か」を書く
現場日報は、自分たちのためだけのものではありません。
「〇月〇日 14:00、A監督の指示により、図面外の配管処理を実施」
と記録し、写真を添付しておく。
これを毎日元請けと共有しておけば、請求時に「聞いていない」とは言わせません。
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「お人好し」は卒業しよう
「細かいことを言ったら嫌われるかもしれない」
その恐怖心が、あなたの会社の利益を食いつぶしています。
プロの仕事とは、契約に基づいた成果を提供することです。
「タダでやってくれる便利な業者」ではなく、「対価に見合う仕事をする信頼できる業者」を目指してください。
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「断りにくい元請けへの、角が立たないメールの文面を教えてほしい」
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