No.27 銀行員が密かにチェックしている「借入金月商倍率」。融資が止まる危険ラインと、突破するための裏技
2025年11月26日
職人にiPadを渡しただけでは「高級なおもちゃ」で終わる。ITアレルギーのベテランを動かす“3つの殺し文句”
「業務効率化だ! これからはこのタブレットで日報や写真を管理するぞ」
そう息巻いて、全社員に安くない費用でiPadを支給した社長。
数ヶ月後、現場を見てみるとどうでしょうか。
iPadは事務所の机で埃を被っているか、休憩中にYouTubeを見るための「高級なおもちゃ」になっている。
肝心の日報はいまだに紙とFAX。
「使い方がわからない」「紙の方が早い」と不平不満の嵐。
これは、ツール選びの失敗ではありません。「導入の進め方(動機づけ)」の失敗です。
今回は、ITアレルギーを持つベテラン職人に、自ら進んでデジタルを使ってもらうための「殺し文句」と導入ステップを解説します。
なぜ職人はITを嫌がるのか?
職人が新しいツールを拒絶するのは、単に「機械音痴だから」ではありません。
彼らにとって、IT導入は「社長が楽をするための、自分たちへの押し付け」に見えているからです。
「現場で疲れているのに、慣れないスマホでチマチマ入力作業をさせられる」
「監視されているみたいで気分が悪い」
この誤解を解かない限り、どんなに高性能なアプリを入れても定着しません。
IT導入を成功させる鍵は、「会社のため」ではなく「あなた(職人)のため」になると実感させることにあります。
▼ 関連記事:高いソフトがゴミになる理由
No.14 「高いソフトを入れたのに誰も使わない」はなぜ起きる?建設業DXが失敗する最大の原因
ベテランが動く! 魔法の「3つの殺し文句」
「効率化しよう」という言葉は、現場には響きません。彼らのメリット(利益)に変換して伝えてください。
1. 「事務所に戻らなくていいよ。そのまま帰ってビール飲もう」
最強のメリットは「直行直帰」です。
「このアプリで日報を送れば、わざわざ夕方の渋滞の中、事務所に戻ってこなくていい。早く帰って晩酌しよう」
こう言われて、断る職人はいません。自分の自由時間が増えるなら、必死で操作を覚えます。
2. 「書かなくていいよ。喋れば文字になるから」
職人は文字を書くのが嫌いです。
「キーボードは打たなくていい。マイクボタンを押して、現場の状況を喋るだけで日報になるよ」
音声入力の便利さを一度体験させれば、フリック入力ができない高齢の職人でも使いこなせます。
3. 「若い奴らに、親方の技術を動画で残してやりたいんだ」
これはベテランのプライドをくすぐる作戦です。
「口で教えるより、親方の技術を動画で撮って共有した方が、若手の覚えが早い。後継者を育てると思って協力してくれないか」
そう頼まれれば、悪い気はしません。撮影係を若手にやらせれば、コミュニケーションも生まれます。
最初は「機能制限」をする勇気を持て
失敗する会社ほど、最初から「写真も、日報も、工程表も、チャットも」と詰め込みすぎます。
これではパニックになります。
最初の1ヶ月は「現場の写真を撮って送るだけ」。
これに慣れたら次は「日報」、その次は…と、段階を踏むことが重要です。
「これなら俺でもできる」という小さな成功体験が、アレルギーを払拭します。
▼ 関連記事:日報の意味を変える
No.13 「ただの日報」は今すぐ捨てろ!利益を生み出す現場管理アプリの活用術
まとめ:DXの主役は「IT」ではなく「人」だ
iPadはただの板です。それを武器にするのも、お盆にするのも、使う人次第です。
「使えと命令する」のではなく、「使いたくなる環境を作る」。
それができるのは、ツールベンダーではなく、社長であるあなただけです。
▼ その他の経営ノウハウはこちら
建設業の経営課題を解決する記事一覧(コンテンツTOP)
「ITを入れたが定着しない…」とお悩みの社長へ
現場への導入・定着まで丸ごとサポート
私たちエスエスコンサルティングは、ツールの販売屋ではありません。
「うちの職人に使えるツールを選定してほしい」
「導入後の説明会や、職人への使い方のレクチャーを代行してほしい」
現場の抵抗勢力を味方に変え、本当に利益が出るDXを実現します。
まずは現状の課題(どこで躓いているか)をご相談ください。
※TimeRexの予約ページへ移動します