「節税でベンツ」は建設業の自殺行為。会社を潰す節税、残す節税
「今期は利益が出すぎそうだ。税金で持っていかれるくらいなら、経費でベンツでも買うか」
「保険に入って利益を圧縮しましょう」
もしあなたの会社の顧問税理士が、このようなアドバイスをしてくるなら、今すぐ契約を見直すべきかもしれません。
はっきり言います。
建設業において、無理な節税のためにキャッシュ(現金)を使うのは「自殺行為」です。
多くの社長が「税金を払いたくない」という一心で、本当に大切な「会社の寿命(キャッシュ)」を削っています。
この記事では、なぜ建設業で「節税ベンツ」がご法度なのか、そして会社を強くするための「正しいお金の使い方」について解説します。
なぜ、ベンツを買うと会社が弱くなるのか?
仕組みは単純です。
例えば、1,000万円の利益が出たとします。税金(約30%)を払えば、手元には700万円の現金が残ります。
一方、節税のために1,000万円の高級車を買ったとします(4年落ちで全額償却できたと仮定)。
税金は0円になりますが、手元に残る現金も0円です(車という鉄の塊が残るだけです)。
建設業は「先出し」のビジネスです。材料費、外注費、人件費。
これらを支払うための運転資金(現金)がない会社は、どんなに黒字でも倒産します。
つまり、「税金を払いたくない」といって現金を吐き出す行為は、自ら資金繰りを悪化させ、倒産リスクを高めているのと同じなのです。
銀行は「節税社長」を冷ややかに見ている
銀行員が決算書を見て、高級外車が資産計上されていたらどう思うでしょうか?
「ああ、この会社は儲かっているんだな」とは思いません。
「この社長は公私混同しているな」
「内部留保(自己資本)を貯める気がない会社だな」
そう判断し、格付けを下げます。
いざ大型案件を受注して運転資金が必要になった時、「御社には貸せません」と言われる原因は、過去のあなたが買ったその車かもしれません。
「悪い節税」と「良い節税(投資)」の違い
もちろん、全ての節税が悪いわけではありません。
基準は一つ。「その出費は、将来の利益を生むか?」です。
× 会社を潰す節税(浪費)
- 社長の高級車、クルーザー
- 過度な接待交際費
- 解約返戻金目当ての保険(現在は規制強化済)
これらは、買った瞬間に価値が下がるか、何も生み出しません。
◎ 会社を残す節税(投資)
- 採用・教育費: 良い職人や監督を採用し、育てる。
- IT導入(DX): 現場管理ソフトを入れて、生産性を上げる。
- 集客投資: 元請け開拓のためのHP改修や広告。
これらは経費になりますが、将来的に「売上・利益」として返ってきます。
税理士は「過去」の処理屋、社長は「未来」の設計者
なぜ税理士はベンツを勧めるのでしょうか?
彼らの仕事は「税金の計算」であり、「あなたの会社を永続させること」ではないからです。
「税金が安くなりましたね、よかったですね」
その言葉の裏で、会社のキャッシュが枯渇していることに、彼らは責任を持ちません。
「あえて税金を払い、内部留保を厚くして、銀行からの信用(融資枠)を最大化する」
これが、年商10億を目指す建設会社が取るべき「財務戦略」です。
あなたの会社に必要なのは「参謀」です
「今まで税理士の言う通りにしてきたが、なぜかお金が残らない」
「銀行からの評価を上げて、大型融資を引きたい」
もしそうお考えなら、税金計算のプロではなく、財務戦略のプロとお話ししませんか?
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