3月決算直前!「節税」で高級車を買うバカな社長、内部留保で「格付け」を上げる賢い社長
2025年11月24日
3月決算直前!「節税」で高級車を買うバカな社長、内部留保で「格付け」を上げる賢い社長
2月に入ると、多くの建設会社の社長がソワソワし始めます。決算月である3月が迫っているからです。
今期は現場が順調で、予想以上の利益が出そうだ。そんな時、税理士からこんな悪魔の囁きが聞こえてきませんか?
これを聞いて「よし、税金を払うくらいならベンツを買おう!」と思った社長。
はっきり言いますが、その判断が会社の寿命を縮めています。
その場しのぎの節税は、銀行からの評価(格付け)を劇的に下げ、来期以降の融資を困難にします。
本記事では、建設業の社長が陥りがちな「貧乏になる節税」と、会社を成長させる「賢い納税戦略」について解説します。
なぜ、銀行は「節税する会社」を嫌うのか?
銀行が融資の審査をする際、最も重視する指標の一つが「自己資本(純資産)」と「営業利益」です。
無理な節税をして利益を圧縮するということは、決算書上の「営業利益」を意図的に減らす行為です。
銀行員は決算書を見てこう判断します。
- 「この会社は利益を生み出す力がない(本業が儲かっていない)」
- 「内部留保が積み上がっていないから、何かあったらすぐ倒産する」
その結果、会社の「格付け(スコアリング)」が下がります。
格付けが下がると、金利が上がるだけでなく、いざ大型案件を受注して運転資金が必要になった時に、「融資お断り」か「減額」の憂き目に遭うのです。
【比較】1,000万円の利益が出た時、どちらを選ぶべきか?
ここに、「節税大好きA社長」と「財務重視B社長」がいます。
共に今期1,000万円の利益が出ました。二人の行動と、1年後の未来を比較してみましょう。
| 項目 | 【A社長】節税優先 | 【B社長】財務優先 |
|---|---|---|
| 決算対策 | 800万円の高級車を購入 (経費で落とす) |
そのまま利益計上し 約300万円納税 |
| 手元現金 | × ほぼ残らない (車に変わった) |
○ 700万円残る (内部留保) |
| 銀行評価 | 利益が少ないため 格付けダウン |
自己資本が増え 格付けアップ |
| 1年後 | 資金繰りが悪化し 追加融資も断られる |
5,000万円の融資枠を獲得 大型工事を受注 |
A社長は「税金を払わなくて済んだ!」と喜びましたが、手元の現金(キャッシュ)は800万円も減っています。
建設業において、「現金」は血液です。車は給料も外注費も払ってくれません。
一方、B社長は税金を払いましたが、700万円の現金を会社に残しました。さらに「税金を払える優良企業」として銀行の信用を勝ち取り、その何倍もの資金調達力を手に入れたのです。
「税理士」と「CFO(最高財務責任者)」の違い
なぜ、多くの社長がA社長のような選択をしてしまうのでしょうか?
それは、相談相手が「税理士」しかいないからです。
- 税理士のミッション: 「税金の計算をすること」「なるべく税金を安くすること(節税)」
- CFOのミッション: 「会社のお金を増やすこと」「銀行から評価される決算書を作ること(財務)」
税理士は「過去」の数字を処理するプロですが、「未来」の資金調達や成長戦略のプロではありません。
年商3億〜10億を目指すなら、「税金を払ってでも内部留保を厚くし、B/S(貸借対照表)を強くする」という財務戦略への転換が必要です。
まとめ:3月の決算は「通知表」を作るチャンス
決算書は、銀行に見せるための「会社の通知表」です。
目先の数百万円の税金を惜しんで、通知表の成績を下げるのは、経営判断として正しいでしょうか?
もし、今まさに「どうやって利益を消そうか」と考えているなら、一度立ち止まってください。
「この利益を内部留保に回したら、来期の融資枠はどれくらい広がるか?」
そのシミュレーションができるのが、私たちのような建設業特化の財務コンサルタントです。
弊社では、決算直前のこの時期限定で、「銀行格付けを下げないための決算着地シミュレーション」を行っています。
手遅れになる前に、プロの視点を入れてみませんか?
「今の決算対策で本当にいいのか?」「来期の融資を確実に引き出したい」
貴社の決算書(試算表)をもとに、最適な着地地点をアドバイスします。
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