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【事例】赤字続きから黒字化に成功!ゼネコン直取引を勝ち取った秘訣

2025年10月31日
ゼネコン直取引・建設現場の写真

【事例】赤字続きから黒字化に成功!ゼネコン直取引を勝ち取った秘訣

鈴木進一 エスエスコンサルティング代表
執筆:鈴木進一(エスエスコンサルティング株式会社 代表取締役)
建設業専門コンサルタント。粗利率改善、財務再建、元請ネットワーク紹介を通じて、下請け企業の脱却・成長支援に取り組む。

「毎月のように赤字で、銀行も動かない…」 そんな状況から1年で黒字転換・ゼネコンとの直取引を実現した建設会社の実例をご紹介します。
鍵は、数字の見える化と営業戦略の再構築でした。

① 課題:赤字続き・下請け依存の経営構造

相談時点では、年商1.2億円ながら3期連続赤字。 元請1社に依存し、値下げ要請と支払サイトの長期化により資金繰りが悪化。 社員の士気も低下しており、「何を立て直せばいいのか分からない」状態でした。

🔍 主な問題点
・原価の見えない「一式見積」構造
・請求〜入金まで2ヶ月以上のタイムラグ
・営業活動ゼロ(紹介依存)

② 改善ステップ:数字と現場を“可視化”する

まず着手したのは粗利率と工事別収支の見える化。 すべての現場をシート化し、利益が出ている案件・出ていない案件を整理しました。 すると、下請けの中でも赤字構造の現場が一目瞭然に。

  • 1ヶ月目:工事別原価管理シートを導入
  • 2ヶ月目:赤字案件の精査+撤退判断
  • 3ヶ月目:新規営業リストを50社に拡大
💡 ポイント: 「数字で現場を語る」と、銀行・取引先の信頼が一気に上がる。 → 財務+現場の両輪で再評価を獲得。

③ 結果:ゼネコンとの直取引を実現!

鈴木進一のコンサルティングを通じ、半年後に大手ゼネコンA社との直契約が成立。 これにより単価が20%上昇し、年間利益は▲400万円 → +800万円へV字回復。
銀行格付けも「6」→「8」に改善し、借入枠拡大にも成功しました。

📈 成果まとめ

項目 改善前 1年後
粗利率15%27%
年間利益▲400万円+800万円
銀行格付け68
取引構造下請け100%直取引2社+下請け7社

④ 鈴木進一のコメント

赤字経営の多くは「受け身経営」にあります。 粗利・資金・営業を“自らコントロールする経営”に変えれば、どんな会社も立ち上がれる。 私たちエスエスコンサルティングは、その仕組み化を支援しています。

※実際の支援事例を基に構成したモデルケースです。具体的な数値は一部変更しています。

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