銀行が見る「3つの評価指標」と格付けの上げ方
融資が出る会社と出ない会社の差は、「銀行がどう見ているか」を理解しているかどうかで決まります。本稿では、銀行が重視する3つの評価指標を図解し、実務で格付けを1ランク上げるステップを解説します。
1. 銀行が重視する「3つの評価指標」
返済能力
DSCR・債務償還年数
DSCR・債務償還年数
収益性
営業利益・粗利率・EBITDA
営業利益・粗利率・EBITDA
安全性
自己資本比率・流動比率
自己資本比率・流動比率
2. まずは「返済能力」を上げる
銀行の最重視は返済能力(キャッシュで返せるか)です。粗利率と営業利益が上がれば、DSCRが改善し、格付け引き上げの土台になります。
用語整理
DSCR = フリーキャッシュフロー ÷ 年間元利返済額(1.0以上が目安)
債務償還年数 = 有利子負債 ÷ 年間キャッシュ創出(短いほど良い)
DSCR = フリーキャッシュフロー ÷ 年間元利返済額(1.0以上が目安)
債務償還年数 = 有利子負債 ÷ 年間キャッシュ創出(短いほど良い)
3. 1ランク上げるための「90日アクション」
- 案件別粗利の週次レビュー(赤字案件は即停止or条件見直し)
- 外注単価の是正&高採算メニュー化(セット単価・出来高単価)
- 回収サイト短縮の交渉(請求タイミング前倒し・前受)
- 不要在庫・仮設資材の圧縮と売却、遊休資産の洗い出し
- 資金繰り表の週次運用(13週ローリング)+DSCRモニタリング
4. 無料:格付け簡易診断
以下の3項目が揃えば、格付け上昇余地が高い会社です。
- DSCR 1.2以上または債務償還年数10年未満の見込み
- 粗利率 22%以上を継続できる根拠(高採算メニュー化)
- 自己資本比率の漸増(利益繰入 & 出資・借入の資本性検討)
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