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「借入を増やす前に、格付けを1ランク上げる方法」

2025年10月10日
銀行が見る「3つの評価指標」と格付けの上げ方|エスエスコンサルティング株式会社

銀行が見る「3つの評価指標」と格付けの上げ方

融資が出る会社と出ない会社の差は、「銀行がどう見ているか」を理解しているかどうかで決まります。本稿では、銀行が重視する3つの評価指標を図解し、実務で格付けを1ランク上げるステップを解説します。

1. 銀行が重視する「3つの評価指標」

返済能力
DSCR・債務償還年数
収益性
営業利益・粗利率・EBITDA
安全性
自己資本比率・流動比率
銀行評価の3指標:返済能力・収益性・安全性 銀行評価の3指標 返済能力 ・DSCR(元利返済余裕) ・債務償還年数 収益性 ・営業利益/EBITDA ・粗利率 安全性 ・自己資本比率 ・流動比率 3指標を改善 ⇒ 格付け上昇・金利低下・与信枠拡大
図1:銀行は「返済能力・収益性・安全性」の3観点で総合評価します。

2. まずは「返済能力」を上げる

銀行の最重視は返済能力(キャッシュで返せるか)です。粗利率と営業利益が上がれば、DSCRが改善し、格付け引き上げの土台になります。

用語整理
DSCR = フリーキャッシュフロー ÷ 年間元利返済額(1.0以上が目安)
債務償還年数 = 有利子負債 ÷ 年間キャッシュ創出(短いほど良い)
格付け改善ロードマップ STEP1 粗利・経費の見える化 案件別粗利・外注比率・販管費 STEP2 DSCR改善 原価是正+高採算案件へ選別 STEP3 安全性強化 自己資本積み上げ・在庫適正化 STEP4 銀行交渉 金利・返済条件・枠の最適化 成果:格付け+1ランク → 金利▲0.3〜0.6pt/枠+運転資金余力 副次効果:下請け依存低下・元請直取引比率↑・資金繰り安定
図2:粗利改善→返済能力強化→安全性向上→銀行交渉の順で進めます。

3. 1ランク上げるための「90日アクション」

  1. 案件別粗利の週次レビュー(赤字案件は即停止or条件見直し)
  2. 外注単価の是正&高採算メニュー化(セット単価・出来高単価)
  3. 回収サイト短縮の交渉(請求タイミング前倒し・前受)
  4. 不要在庫・仮設資材の圧縮と売却、遊休資産の洗い出し
  5. 資金繰り表の週次運用(13週ローリング)+DSCRモニタリング

4. 無料:格付け簡易診断

以下の3項目が揃えば、格付け上昇余地が高い会社です。

  • DSCR 1.2以上または債務償還年数10年未満の見込み
  • 粗利率 22%以上を継続できる根拠(高採算メニュー化)
  • 自己資本比率の漸増(利益繰入 & 出資・借入の資本性検討)

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