「SSCフィロソフィー|Vol.1:利益は目的ではなく結果である」
2025年10月3日
SSCフィロソフィー|Vol.1:利益は目的ではなく結果である
利益は「追いかける対象」ではなく、設計の帰結。
資金繰り・原価・需要創造を統合し、利益が“自動で”出る経営設計を最短手順で示します。
1. フレーム:利益=(設計 × 運用)→ 帰結
- 利益は結果:狙うのは“勝てる構造”の設計(価格×原価×数量×資金時間差)。
- 3レイヤーで設計:需要(売れる)× 供給(儲かる)× 資金(回る)。
- 式:営業利益 = 粗利 − 販管費、粗利=価格−原価、現金残=利益+時間差。
- 肝:“利益体質+キャッシュ早回し”の同時設計(どちらか片方は不十分)。
2. 需要設計:「誰に」「何を」「いくらで」を定量化
- ターゲット再定義:儲からない顧客を切る勇気(LTV/粗利率/回収リスクでセグメント)。
- 勝ちプロダクト化:高粗利の標準パッケージ化(仕様・工程・価格を固定)。
- 値決め:コスト起点ではなく、成果起点(Value Pricing)+最低粗利率の基準表。
- 受注基準:粗利率下限×回収条件を満たさない案件は見送り。
3. 供給設計:原価×品質×スピードを“型”に落とす
- 標準手順:工程分解→タクト化→可視化(誰がやっても同品質・同時間)。
- 原価KPI:労務・材料・外注の週次KPIをダッシュボードで監視。
- 追加工事の制度化:承認票テンプレ(写真/数量/単価/承認者)→請求SLA48h。
- 不採算の早期遮断:赤信号ルール(閾値超過で手戻り・仕様変更を即判断)。
4. 資金設計:時間差(CCC)を短縮し“利益の手前”で死なない
- CCC=仕掛日数+DSO−DPO。短縮ターゲット:−30〜60日/半期。
- 請求SLA:検収→48h請求、未完は24hエスカレーション。
- DPO延長:協力会社と+7〜14日(でんさい/共有スケジュールで信頼担保)。
- 借入ポートフォリオ:ブリッジ(速い高い)→本丸(遅い安い)の二段構え。
5. 「自動で利益が出る」運用リズム(90日)
- Day0–7:最低限ダッシュボード(13週CF/原価KPI/受注残)。
- Week2–3:受注基準&価格表を通達、低粗利案件ストップ。
- Week4–5:請求SLA運用開始、追加工事承認票を現場必須に。
- Week6–8:DPO延長交渉、ブリッジ資金→保証協会へ置換。
- Week9–12:粗利レビュー→パッケージ改訂、値上げ実施。
6. 指標(閾値)——意思決定を自動化
- 粗利率:下限◯◯%(業種別に設定)。下回る案件は要承認。
- 請求SLA遵守率:≥95%。
- CCC短縮:−30〜60日/半期。
- 月末現預金/売上:≥0.8(理想1.0)。
7. 事例(簡潔)——設計→結果
- A社:受注基準厳格化+標準化→粗利率+6pt、CCC−41日。
- B社:SLA48h+DPO+10日→資金ショートゼロ、当座依存▲50%。
- C社:パッケージ値決め→単価+12%、解約率▲30%。
8. 今日やること(ToDo 7件)
- 最低粗利率の基準表を作る(カテゴリ別)。
- 受注基準(粗利×回収条件)を通達、例外は役員承認。
- 価格表を成果起点へ刷新(値引き禁止ライン)。
- 追加工事承認票テンプレを配布、現場必須。
- 請求SLA48hを運用開始。
- 協力会社とDPO+10日を交渉(でんさい提案)。
- 13週CFを週次レビュー、赤字週は即是正。
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