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黒字倒産を防ぐ「キャッシュ可視化経営」|資金繰り破綻の前兆と打ち手とは

2025年6月30日

はじめに|エスエスコンサルティングの鈴木です

黒字なのに潰れる?それが黒字倒産

「利益は出てるのに、なぜ資金が回らない?」
多くの中小企業、とくに建設業において「黒字倒産」は他人事ではありません。

実際に会計上の利益(PL)では黒字でも、現金が足りなくなって支払いができず、倒産に至るケースは少なくありません。

その原因は、“キャッシュの流れ”が見えていないことにあります。



資金繰り破綻の兆候に気づいていますか?

こんな兆候がある会社は、資金繰り破綻のリスクが高まっています。
• 支払いよりも回収が遅い(サイトのズレ)
• 借入依存が増加している(リボ払い状態)
• 税金・保険料の滞納が発生
• 仕掛金・在庫が増えているのに現金が減っている
• 月末の支払いが怖い(資金繰りがギリギリ)

資金ショートは“ある日突然”ではなく、“徐々に確実に”訪れます。



PL・BSでは見えない資金循環の構造とは

企業の財務管理は一般にPL(損益計算書)とBS(貸借対照表)で行われますが、それだけではキャッシュの流れ(資金繰り)は見えません。

たとえば:
• PL上の売上:まだ未回収かもしれない
• BS上の資産:在庫や仕掛品で実際には現金化できていない

こうした「帳簿上の数字」と「実際のキャッシュ」がズレていくと、経営判断を誤るリスクが高まります。



黒字倒産を防ぐ「キャッシュ可視化経営」のステップ

黒字倒産を防ぐには、キャッシュの流れを“見える化”する「キャッシュ可視化経営」が必要です。

Step1:毎月のキャッシュフロー表を作成する
• 売上・入金予定
• 支払い予定(外注費、仕入、給与、税金など)
• 借入金の返済計画

Step2:キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)を短縮する
• 仕入から回収までの日数を管理し、ギャップを縮める

Step3:キャッシュに基づいた意思決定をする
• 利益ではなく「使える現金」を基準に経営判断する



中小建設業が今すぐ取り組むべき資金改善策5選
1. 支払いサイトと回収サイトの見直し交渉
 → 手形→現金払いへの交渉、支払サイトの短縮など
2. 粗利重視の受注選別と原価転嫁
 → 値上げの検討と現場原価の見える化
3. 在庫・仕掛金の削減と可視化
 → “どこにお金が詰まっているか”を洗い出す
4. 外注費・人件費の変動費化
 → 稼働に応じた契約などで固定費圧縮
5. 月次資金繰り表の導入と社内共有
 → 経営者だけでなく幹部も“キャッシュ思考”に



まとめ|利益よりも現金が企業を救う

倒産の原因は「赤字」ではなく「資金ショート」です。
黒字倒産を防ぐには、「利益」ではなく「キャッシュ」に着目し、
定期的にその流れを可視化し、先手を打つ経営を行うことが不可欠です。



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