資金ショートを防ぐ下請けの“日次管理術”
2025年6月10日
【建設業向け】資金ショートを防ぐ日次資金繰り管理術
「黒字なのに資金が足りない」――それは多くの建設業の下請けが直面する課題です。 原因は、利益ではなく現金の動きを管理していないこと。 外資系コンサルタントの視点から、日次資金管理によって資金ショートを防ぐ仕組みと導入手順を解説します。
第1章 黒字倒産の正体|利益ではなくキャッシュが会社を潰す
建設業では、工事完了から入金までのタイムラグが長く、支出が先行するため、帳簿上の利益と現金実態に乖離が生じます。
- ・入金サイト:60日後
- ・支払サイト:30日後
- ・外注費・材料費が初期段階で発生
結果として「黒字なのに資金が尽きる」――いわゆる黒字倒産が起こります。
第2章 建設業で“日次資金管理”が必要な3つの理由
1. 月次では遅すぎる
支払期日前に資金枯渇が起きるのは、月次締めベースでしか資金を見ていないから。 日次で残高推移を可視化すれば、危険日の10日前に手が打てます。
2. 金融機関からの格付け評価が上がる
銀行は「現金管理ができる会社」を高く評価します。 日繰り表によって資金繰り精度を示すことで、借入条件・信用格付けが改善されます。
3. 現場と経営の判断スピードが変わる
現場単位の出来高と資金実績を連動させることで、工事進捗・請求・支払のズレをリアルタイム把握できます。
第3章 外資系コンサルが実践する「日次資金繰り表」設計法
① 現預金残高の朝確定
毎朝、全口座の残高を確定。複数口座でもスプレッドシートで一括管理可能。
② 入出金予定を7日先まで登録
分類例:
- 入金予定:出来高入金/請求中/前受金
- 出金予定:外注費/材料費/人件費/税金/返済
③ 危険残高の自動検知
Excel関数(IF関数+条件付き書式)を使い、残高が基準を下回る日を赤表示。 これにより「資金ショート予兆」が一目で分かります。
第4章 建設業特有のキャッシュリスクと改善アプローチ
- ① 出来高請求の遅れ: 週次で進捗確認→即請求処理。
- ② 外注支払の前倒し: 支払サイト交渉またはファクタリング代替の導入。
- ③ 予期せぬ支出: 材料高騰・天候遅延などに備え、月商10〜15%を最低残高ラインとして維持。
第5章 導入チェックリスト|明日から始める資金ショート対策
- □ 現預金残高を毎朝集計している
- □ 7日先まで入出金予定を登録している
- □ 危険残高が自動で可視化されている
- □ 請求〜入金までのリードタイムを把握している
- □ 銀行との資金繰り会話にデータを用いている
第6章 まとめ|資金ショートを防ぐ鍵は「毎朝10分の仕組み化」
倒産は突然起きるのではなく、見えていない“資金の谷”によって起きます。 日次管理によって資金の見える化を習慣化すれば、借入依存も減り、金融機関との信頼も高まります。 建設業の未来は「勘」から「数値経営」へ――それが下請けからの脱却の第一歩です。
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