経営計画書の作り方|融資担当者が納得する“未来の見せ方” 4
2025年8月15日
経営計画書の作り方|融資担当者が納得する“未来の見せ方”
エスエスコンサルティング株式会社
代表取締役 鈴木進一
はじめに|なぜ「未来のストーリー」が融資の鍵になるのか?
銀行が企業に融資を行う際、必ず確認するのが「経営計画書」です。
ここには財務データだけでなく、「未来をどう描いているか」が求められます。
経営計画書は、単なる目標の羅列ではありません。
それは、経営者としての意思と覚悟、そして社会との約束を可視化する「物語」なのです。
1. 経営計画書とは?役割と目的を整理する
- 内部向け:組織の指針として、社内の意思統一を図る
- 外部向け:金融機関や投資家に対しての「信頼の根拠」
特に融資においては、「回収できる確率」を数字だけでなく、
計画のロジックや実行力で示すことが重要です。
2. 金融機関が見る「経営計画書」のチェックポイント
- 売上・利益の見通しが現実的か
- 過去との整合性が取れているか
- 外部環境の分析がされているか(SWOTなど)
- 資金繰りや返済計画の妥当性
- 数値と行動計画が連動しているか
3. 経営計画書の基本構成|“6つの柱”を押さえる
- 会社概要・経営理念
- 市場分析と現状認識(SWOT・3C)
- 今後のビジョンと中期目標
- 事業戦略と実行計画
- 売上・利益・資金繰りの見通し
- リスクと対応策(コンティンジェンシープラン)
4. 融資担当者に響く「未来の見せ方」3つのポイント
① 現実と希望の“ちょうどいい”バランス
根拠なき夢物語でも、過度に悲観的でもNG。実現可能性を定量的に示すことが重要です。
② 数字は「語らせる」のではなく「語る」
数字に魂を込める。ストーリーの裏付けとして、計数に意味を持たせることが信頼を生みます。
③ 経営者の“本気度”がにじみ出ているか
どんな計画も「この人ならやり切る」と思わせる熱量がなければ、金融機関は動きません。
5. よくあるNGパターンと改善例
- テンプレ通りで“あなたの言葉”がない → オリジナリティと具体例を加える
- 数字がきれいすぎる → 実績との比較で整合性をチェック
- 抽象的な目標ばかり → いつ・誰が・何をするかを明記
まとめ|“数字”と“信頼”をつなぐ経営計画書を
経営計画書は、単なる提出資料ではありません。
それは、あなたの「覚悟」を形にしたもの。
金融機関の融資担当者にとって、「数字の裏側」にある本気度こそが判断材料になります。
正しく未来を見せることが、資金調達の突破口になるのです。
📩 融資対応でお困りの方へ
経営計画書の作成や資金繰りのご相談は、
エスエスコンサルティング株式会社までお気軽にお問い合わせください。
✅ 融資を通したい
✅ 銀行との信頼関係を築きたい
✅ 計画書作成のプロに一度見てほしい
▶ 無料相談はこちら