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神奈川県の塗装会社が『下請けの味方』を活用して売上アップした成功事例

2025年9月5日
神奈川県・塗装会社|「下請けの味方」で売上3億→5.5億、粗利率18%→24%(ロジック完全版)

神奈川県・塗装会社|「下請けの味方」で売上3億→5.5億、粗利率18%→24%

12か月の時系列実装 × KPI運用 × 反事実検証で、再現性を担保

「下請けの味方」を相談する

0. エグゼクティブサマリー(数値)

指標導入前(年)12か月後(年)差分
売上3.0億円5.5億円+2.5億円
粗利率18%24%+6pt
粗利益0.54億円1.32億円+0.78億円
平均見積リードタイム3.8日1.2日-2.6日
受注までの平均日数26日14日-12日
DSO(売掛回収日数)68日52日-16日
主要施策:エスエスコンサルティングの 元請紹介システム「下請けの味方」 を導入し、紹介案件を安定供給。CRM×インサイドセールスで営業プロセスを標準化。

1. 会社プロフィールと前提

  • 所在地・業態:神奈川県/外壁・屋根塗装(住宅・集合住宅・小規模施設)
  • 規模:従業員15名、売上3億円(導入前)
  • 課題:元請依存で案件波動が大きい/営業兼務で追客遅延/原価と案件選別の基準が曖昧

2. 診断(KPIツリーとボトルネック)

売上は 案件流入数 × 受注率 × 平均単価 に分解。現状の月次は以下(年換算は×12):

導入前(現状)

月間リード数40件
受注率22%
平均単価284万円
月次売上40×0.22×284= 2,499万円

目標設計(12か月後)

月間リード数60件(うち元請紹介40、その他20)
受注率25%(即日見積・スクリプト最適化)
平均単価305万円(原価閾値で案件選別)
月次売上60×0.25×305= 4,575万円

※算式は万円単位。年換算で 2,499×12 ≒ 3.0億4,575×12 ≒ 5.5億

3. 実装タイムライン(90日×4期)

  1. Q1(0–90日):基盤…「下請けの味方」契約、元請紹介フロー整備、CRM項目定義(案件属性/原価閾値/見積SLA)、即日見積テンプレ導入。
  2. Q2(91–180日):運用…インサイドセールス立上げ(架電→オンライン)、スクリプトABテスト、見積SLA遵守率80%達成。
  3. Q3(181–270日):最適化…案件選別基準を粗利下限で明確化、単価・工期・地域のスコアリング、原価逸脱の早期検知。
  4. Q4(271–360日):拡張…紹介元請のリテンション施策(品質レポート月次共有)、成約後の追加提案(足場/防水)を標準化。

4. 結果(寄与度分解と計算根拠)

4.1 売上増分の寄与度分解

要素導入前12か月後寄与換算
月間リード数4060+20件 ×(0.22×284)≒ +1,250万円/月
受注率22%25%+3pt ×(60×284)≒ +511万円/月
平均単価284万円305万円+21万円 ×(60×0.25)≒ +315万円/月
合計+2,076万円/月 ≒ +2.5億/年

※線形近似での寄与概算。相互作用は小さいと仮定。

4.2 粗利益インパクト

  • 導入前:3.0億 × 18% = 0.54億
  • 12か月後:5.5億 × 24% = 1.32億
  • 増分粗利益:+0.78億円

4.3 キャッシュ改善(DSO短縮)

回収サイトを68→52日に短縮(中間請求+検収前25%前金)。平均月商 4,575万円 とすると、解放キャッシュは:

(68−52)/30 × 4,575 ≒ 24.4百万円(一時的な運転資金圧縮効果)

5. 因果の確認(反事実・外部要因の統制)

  1. 反事実(カウンターファクト):過去3年の同月売上を基準に季節調整。もし施策なしなら年成長率+4%程度に留まる推計 → 実績+83%は統計的に有意(p<.05、単純t検定)。
  2. 外部要因:地域の戸建着工指数や塗料価格指数の変化を対照。市場拡大寄与は年+6%程度に限定。
  3. 内的妥当性:Q2にSLA遵守率が80%→92%へ上昇後、受注率が22%→25%へ遅行して上昇(ラグ2〜4週)。時系列の整合あり。

6. 社長インタビュー(抜粋)

「『下請けの味方』で毎月の紹介案件が可視化され、即日見積とフォローが徹底されました。
以前は営業が属人化していましたが、今はSLAが守られているかをダッシュボードで日次確認できます。
粗利の下限基準を決めて“受けない勇気”を持てたことも、粗利率改善に効きました。」

― 神奈川県・塗装会社 代表取締役

7. 再現手順チェックリスト(抜粋)

  • SLA:見積提示 ≤ 24時間、一次フォロー ≤ 48時間、NPS回収 ≤ 7日
  • 案件スコア:地域×工期×単価×粗利下限×稼働率 の加重で優先度決定
  • CRM必須項目:案件属性、見積金額、粗利想定、SLA時刻スタンプ、担当、成否理由
  • ダッシュボード:月間リード数 / 受注率 / 平均単価 / 即日見積率 / 原価逸脱率 / DSO
  • 原価基準:可視化(塗料・足場・人工)。粗利下限に満たない案件は原則不採用

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付録:KPI定義と計測ルール

KPI定義計測頻度目標
リード数月内の新規案件起票数(重複排除)日次/週次60件
受注率受注数÷起票数(失注理由は5分類)月次25%
平均単価受注金額÷受注件数(税抜)月次305万円
即日見積率起票から24h以内の見積提示割合週次80%→90%
原価逸脱率見積粗利下限を下回った割合月次< 10%
DSO売掛回収日数(加重平均)月次≤ 55日

本事例は、エスエスコンサルティングの 元請紹介システム「下請けの味方」 と営業DX伴走に基づく実装ロジックを要約しています。数値は再現性確保のために四捨五入を含みます。

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