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建設業の決算書で見られるポイント|金融機関の評価軸を解説 3

2025年8月1日

建設業の決算書で見られるポイント|金融機関の評価軸を解説

建設業 決算書 金融機関 評価ポイント

はじめまして。エスエスコンサルティング株式会社の鈴木進一です。 私たちは、建設業の中小企業を対象に財務改善・資金調達の支援を行ってきました。 本記事では、金融機関が建設業の決算書で見ている具体的な評価ポイントと、よくある誤解・改善策を詳しく解説します。

1. 金融機関が重視する建設業決算書の主な項目

  • 自己資本比率(20%以上が望ましい) 債務超過だと大幅減点。過去2期の推移も見られる。
  • 営業利益率(3〜5%が目安) 下請け型・元請け型で基準が異なるため業態説明が重要。
  • 完成工事高 安定推移か、特定年度に偏重がないか、主要取引先の分散状況。
  • 繰越工事未収入金・未成工事支出金 工事進行基準の未収金・前払金の増減推移。
  • 手形利用率・短期借入金依存度 資金繰りの健全性と運転資金の余力。
  • 債務償還年数 借入金の返済能力をキャッシュフローで確認。

2. 建設業特有のリスク評価とは?

銀行は決算書だけでなく、建設業特有のリスクも評価します。 例として、下請け依存が強い場合は元請けの倒産リスク、逆に元請けの場合は工事未収金の回収リスクが注視されます。

  • 工事進行基準:工事完成前の売上計上の適正性。
  • 外注費率:外注任せで現場管理が弱いと収益悪化。
  • 顧客集中度:主要売上の50%以上を特定顧客に依存していないか。
  • 現場原価管理:材料費・人件費の管理状況、追加工事の未収リスク。

3. 銀行評価を改善する具体策

  1. 黒字決算の確保 節税よりも、金融評価を意識した利益計上が優先。
  2. 自己資本強化 代表者借入金の資本化、増資、役員報酬圧縮。
  3. 資金繰り表・計画書作成 銀行担当者と共有することで透明性と信頼性が向上。
  4. 外注・工期管理の見直し 原価率の改善は利益改善の即効薬。
  5. 定期的な銀行コミュニケーション 決算後報告・中間決算・業況報告の習慣化。

4. 成功事例|格付け2ランクアップのケース

当社が支援したある建設会社は、税務優先で赤字決算を続けていました。 黒字化・代表者貸付の資本化・外注比率低下・銀行担当者との面談増加を実行。 1年で銀行格付けが2ランク改善し、2億円の新規融資に成功しました。

5. エスエスコンサルティングの支援内容

私たちは、決算書改善、金融機関提出資料作成、銀行交渉同行、中期経営計画策定を支援します。 資金繰りに悩む建設業の経営者様は、まず無料相談をご活用ください。

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