建設業の成長資金の集め方|“攻めの資金繰り”入門 10
2025年8月31日
建設業の成長資金の集め方|“攻めの資金繰り”入門
エスエスコンサルティング株式会社|建設業専門コンサルティング
はじめに|“守り”から“攻め”へ資金繰りの転換を
多くの中小建設業では、「資金繰り=赤字を避けるための対応」として捉えられています。
しかし、いま求められるのは“守り”ではなく、“攻めの資金繰り”──つまり、将来の売上を生むための先行投資資金をどう集めるかという視点です。
本記事では、成長を実現するための資金の集め方と、財務基盤を強化する“攻めの資金繰り”の実践法を詳しく解説します。
1. 成長資金とは?建設業における“投資”の種類
成長資金とは、売上拡大や利益率改善のために必要な資金であり、単なる日常運転資金とは性格が異なります。
- ◎ 営業所・拠点の新設
- ◎ 最新の建機導入・ICT投資
- ◎ 優秀な人材確保(人件費増)
- ◎ ホームページ刷新・動画マーケティング
これらの投資には、回収までに時間がかかるため、「長期的視点」と「資金の計画的調達」が不可欠です。
2. 攻めの資金繰り3原則|キャッシュフロー視点の経営
- ① 未来のキャッシュインを先に想定する
- ② キャッシュアウトのタイミングを設計する
- ③ 金融機関と“投資意図”を共有する
「資金が足りないから借りる」ではなく、「この投資で年商○○億に成長する。そのために今○○万円が必要」というストーリーで語れる経営者が、銀行から信頼されます。
3. 成長資金を集める手段一覧(実行戦略)
- 🏦 銀行融資(政策公庫・保証協会付)
└ 設備投資計画と売上見込みの事業計画が鍵 - 💰 補助金・助成金の活用
└ 小規模事業者持続化補助金、事業再構築補助金など - 🔁 売掛金ファクタリング
└ 売上増加前後の資金ギャップを埋める - 🤝 共同出資・パートナー資金調達
└ M&AやJV(ジョイントベンチャー)による成長戦略
4. よくある失敗例と対策
- × 資金調達の根拠が「なんとなく成長したい」
- × 融資資料が古く、収支計画が粗い
- × 補助金は申請後の体制構築ができていない
対策として、資金の目的別に「KPI付き計画書」「回収シナリオ」を用意しましょう。
5. 成長資金調達の成功事例
事例①|足場会社(年商2億 → 3.5億)
- 補助金+政策金融公庫の融資で最新足場導入
- 現場効率が30%改善、月商増に直結
事例②|型枠工事業(社員5名 → 15名)
- 銀行融資で社員寮を整備+リクルート強化
- 「働く環境整備」が採用に直結し、受注拡大
まとめ|“借りる力”は、未来を見せる力
建設業がこれから生き残り、成長していくには、投資を恐れず、資金を活かす力が求められます。
攻めの資金繰りとは、「必要なときに、必要なだけ、必要な理由で」お金を集められること。
エスエスコンサルティングでは、銀行が納得する“成長戦略型の資金調達”を徹底支援いたします。