お問い合わせ 資料請求

建設業に多い“資金ショート月”のパターンと事前対策 6

2025年8月17日

建設業に多い“資金ショート月”のパターンと事前対策|エスエスコンサルティング株式会社流

― 「いつも〇月に資金が足りなくなる…」には理由がある ―

はじめに:なぜ“特定の月”に資金ショートが起きるのか

建設業の資金繰り相談に乗っていると、毎年「〇月に資金ショートする」という悩みを抱える会社が少なくありません。
しかも、どの会社も“似たような月”にピンチを迎えているのです。
本記事では、建設業で起きやすい資金ショート月の典型パターンと、今すぐできる事前対策を徹底解説します。

1. 建設業で資金がショートしやすい月ランキング

  • 第1位:12月(賞与支給・年末支払い・年越し前の資材発注)
  • 第2位:3月(年度末工事の集中・完了後の入金待ち)
  • 第3位:8月(夏季休暇による売上停滞+外注費先行)

これらの月は、「支出が増える+入金が遅れる」というダブルパンチになりやすく、知らず知らずのうちに資金が枯渇していきます。

2. 資金ショート月の典型パターン

① 回収と支払のズレ

多くの現場が「完成→翌々月入金」という回収サイトなのに対し、協力業者や資材の支払は「翌月末」が多い。
この“1か月のズレ”が重なり続けると、蓄積されたキャッシュアウトが“12月”や“3月”に爆発するのです。

② 賞与・納税などの特別支出

通常の経費とは別に、「ドカッと出ていく」支出がある月は要注意です。賞与、保険料、税金…。
特に賞与支給のタイミングは、回収見込みと合わせて慎重に設計しなければなりません。

③ 現場が重なる“繁忙月”の資材仕入れ

売上が上がる月ほど、実は「資金が足りない」現象が起こりがちです。
材料費・外注費などの前払いが集中し、売上が立ってもキャッシュが残らない状況に陥ります。

3. 資金ショートを防ぐ3つの事前対策

① 「月次資金繰り表」で予測する

キャッシュの動きを月別で「見える化」し、危険な月を事前に把握しましょう。
売上・入金・支払・特別費用までを盛り込んだ資金繰り表の導入が効果的です。

② 借入・信用枠の“事前確保”

「必要になってから」では遅いのが融資の鉄則。
毎年ショートしそうな月があるなら、その月の2〜3か月前には銀行と対話を始めましょう。

③ 粗利率と外注費の見直し

支出のピークを乗り切るには「そもそもお金が残る設計」が必要です。
粗利率が落ちていないか、外注費が利益を圧迫していないか、現場別採算の見直しを。

4. まとめ|「毎年の苦しみ」を繰り返さないために

建設業における資金ショートは、突発的な出来事ではなく「構造的なズレ」から来るものです。
エスエスコンサルティングでは、月次のキャッシュフロー設計から金融機関との関係構築まで、
資金繰り体制の再構築をトータルに支援しています。

「12月が毎年怖い」「黒字なのに通帳残高が減る」——そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

📩 資金繰りのプロに相談しませんか?

エスエスコンサルティング株式会社では、建設業に特化した資金繰り・財務改善支援を行っています。
月次キャッシュフローの設計・金融機関対策・財務体質の根本改善まで、実践的に支援いたします。

▶ 無料相談はこちら

関連記事