建設業で元請け取引を増やす実務戦略
2025年9月9日
建設業で元請け取引を増やす実務戦略
エスエスコンサルティングの鈴木です。下請け依存から脱却し、複数の元請けと安定的な関係を築くための実務戦略を整理しました。
元請け取引
下請け戦略
営業DX
信頼構築
1. はじめに:元請け取引の重要性
下請け企業にとって、売上の大半を特定元請けに依存すると価格交渉力を失い、急な発注減で経営が揺らぎます。
複数の元請けと取引を増やすことでリスクを分散し、安定した収益基盤を確保できます。
2. 元請けに選ばれる条件
- 施工精度・事故ゼロの品質と安全
- 工期順守の体制と実績
- 報連相の早さと確実性
- 見積根拠が明確なコストの透明性
- 急な変更に応じられる柔軟対応力
「安い」より「安心」を提供できる会社が選ばれます。
3. 元請け取引を増やす営業手法
3-1. 既存元請けからの紹介
施工品質と対応力で「紹介される理由」を作り、現場監督や工事部長に次の案件を紹介してもらいます。
3-2. 公共案件・入札からの接点
地方自治体や公共工事をきっかけに元請けと接触。入札結果や業者名簿を分析し、アプローチ先を抽出します。
3-3. デジタル営業(HP・SNS)
施工実績を体系的にWeb発信。LinkedInやInstagramで「安全管理」「現場改善」を発信し、元請けの検索にヒットする状態を作ります。
3-4. 展示会・業界団体での人脈形成
展示会や協会活動で元請け担当者と接点。技術紹介や改善事例をプレゼンすることで信頼を積み上げます。
3-5. 提案型営業
コスト削減・工期短縮・安全管理の効率化をセットで提示する「提案型営業」で、“頼れるパートナー”へ格上げされます。
4. 社内整備のポイント
- 工事別の原価管理で採算を明確化
- 安全体制の強化(KY活動・安全大会の記録データ化)
- 有資格者比率を高める人材育成
- 営業CRMで案件管理を仕組み化
5. KPIで数値管理する
- 新規元請け面談数:月5件
- 見積提出数:月10件
- 新規取引先数:年間3社以上
- 既存元請け依存度:30〜40%以内
6. まとめ & CTA
- 品質・安全・工期で信頼を固める
- 紹介・入札・展示会・デジタルで新規接点を作る
- 提案型営業で安い下請けから頼れるパートナーへ
エスエスコンサルティングの鈴木です。御社の営業体制と元請け依存度を拝見し、最適な拡大戦略をご提案いたします。