利益計画を“絵に描いた餅”にしないためのKPI管理法
2025年10月22日
利益計画を“絵に描いた餅”にしないためのKPI管理法
利益計画を立てるだけでは利益は出ません。
現場が数字で動く仕組み——それがKPI管理です。
建設業の「利益を実現に変える」数値マネジメント法を解説します。
1. なぜ利益計画が“絵に描いた餅”になるのか
多くの建設会社では、年初に利益目標を立てても、「現場の数字」と結びつかないまま終わります。 その原因は、「計画」と「実行」をつなぐ指標(KPI)が存在しないことです。
計画は「ゴール」、KPIは「道標」。
ゴールだけ掲げても、日々の行動が変わらなければ結果は出ません。
2. KPI管理の基本構造
分類 | 内容 | 目的 |
---|---|---|
成果KPI | 売上高・粗利率・営業利益 | 最終的な成果を測る |
プロセスKPI | 案件数・成約率・外注比率 | 成果を作る行動を可視化 |
先行KPI | 見積提出件数・現場報告頻度 | 改善アクションを前倒しで把握 |
KPIを3階層で設定することで、経営層・管理職・現場が同じ方向で動けるようになります。
3. KPI設計の3ステップ
- Step1: 会社目標を数値に分解する(売上・粗利・人件費など)
- Step2: 部門・現場ごとに行動指標(KPI)を設定
- Step3: ダッシュボードで週次モニタリング
KPIは「モニタリングしてこそ意味がある」。
毎月の会議で“言葉”ではなく“数字”で議論できる仕組みを作りましょう。
4. 成功事例:粗利率19%→27%に改善したA社
指標 | 導入前 | 導入後(6ヶ月) |
---|---|---|
粗利率 | 19% | 27% |
見積提出数 | 月12件 | 月20件 |
現場別損益把握率 | 60% | 95% |
銀行格付け | 6 | 8(資金繰り安定) |
現場別KPIを設けることで、「どの現場が利益を生んでいるか」が可視化され、意思決定のスピードが劇的に向上しました。
5. まとめと次のステップ
KPI管理とは、「数字を動かす仕組みを作る」こと。 利益計画を実行に変えるには、KPIを現場レベルまで落とし込み、行動を数字で見える化することが必要です。
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