公的融資制度の活用法(日本政策金融公庫・制度融資)4
2025年8月25日
公的融資制度の活用法|日本政策金融公庫・制度融資の仕組みと使い方
エスエスコンサルティング株式会社|中小企業・建設業の資金調達専門支援
はじめに:公的融資が選ばれる理由
資金繰りや創業時、金融機関からの借入が難しい場面で頼れるのが公的融資制度です。
特に日本政策金融公庫や制度融資は、金利が低く、保証・担保のハードルが低いことから、中小企業や建設業にとって強力な資金調達手段です。
1. 公的融資とは?
公的融資とは、国・自治体などの公的機関が中小企業や個人事業主のために設けた融資制度です。
銀行などの民間金融機関とは違い、中長期的な事業支援が目的にあるため、事業計画や社会的意義が重視されます。
2. 日本政策金融公庫とは?
日本政策金融公庫(JFC)は、政府100%出資の政策金融機関です。
特に以下のような用途で利用されています:
- ✅ 創業・開業資金
- ✅ 運転資金・設備資金
- ✅ コロナ禍対応・災害時の特別融資
- ✅ セーフティネット(業績悪化対応)
■ 主なメリット
- ・低金利(1~2%台)
- ・無担保・保証人不要の制度あり
- ・返済期間が長い(5〜15年)
- ・創業者にやさしい融資制度が多い
■ 審査のポイント
民間銀行と異なり、人物評価・計画性・経営姿勢が重視されます。
財務資料だけでなく、事業計画書の内容や資金使途の明確さがカギです。
3. 制度融資とは?
制度融資とは、都道府県・市町村と金融機関・信用保証協会が連携し、地域の中小企業を支援する仕組みです。
地方自治体が利子補給・保証料補助などを行うため、実質負担が少ないのが特長です。
■ 主な特徴
- ・保証付き融資(保証協会の信用保証が前提)
- ・自治体により利率・限度額・補助内容が異なる
- ・金融機関は地方銀行・信用金庫が中心
■ 対象例
- ・創業者支援融資
- ・経営改善融資
- ・小規模事業者特例融資
- ・経営安定化支援融資(例:物価高騰、インボイス制度影響)
4. 融資制度の選び方
目的や状況に応じて、以下のように選ぶと効果的です。
融資制度 | 向いている場面 |
---|---|
日本政策金融公庫 | 創業直後/税金未納あり/担保なし |
制度融資 | 地域密着型/信用保証を活用したい/自治体支援を活用 |
民間金融機関 | 長年の取引実績あり/決算が良好/早期資金化希望 |
5. 融資を成功させる5つのポイント
- ① 資金使途を明確にし、無駄遣いの印象を避ける
- ② 月次試算表や売上管理表など、数字の見える化を行う
- ③ 税金・社会保険の滞納がないことを確認
- ④ 創業なら自己資金が1/3以上あると望ましい
- ⑤ 対応中の民間金融機関との関係も整理しておく
書類だけでなく、「この経営者なら返せる」と思わせるストーリーと誠実な姿勢が審査のカギとなります。
まとめ|公的融資を“経営戦略の一部”として考える
公的融資制度は、単なる資金調達ではなく、会社の未来を描く経営計画の実行支援です。
資金繰りに悩むだけでなく、成長投資や変革期にこそ活用すべき制度です。
制度の選定、事業計画書の作成、審査対策まで、エスエスコンサルティングがトータルでサポートいたします。
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