元請けが再発注したくなる“決算書の見せ方”
2025年6月14日
元請けが再発注したくなる“決算書の見せ方”
元請けとの取引を継続・拡大させるうえで、最も重要なのが「決算書の見せ方」です。 多くの下請け企業は「決算書は税務のために作るもの」と考えていますが、 外資系コンサルの視点では、決算書は“経営戦略書”であり営業資料でもあります。
第1章 元請けは決算書の「数字」ではなく「姿勢」を見ている
元請け企業が協力会社を選定する際、単なる売上高よりも注目するのは「経営の安定性」「粗利率」「自己資本比率」です。
- ・赤字でも改善の軌跡があれば高評価
- ・資金ショートリスクを回避している企業は信頼される
- ・原価管理を行う企業は安全・確実なパートナーと見なされる
つまり「規模」より「財務の姿勢」を見られているのです。
第2章 再発注される決算書に共通する3つの特徴
① 粗利率が安定している
元請けは、協力会社の「粗利の安定=施工の安定」とみなします。 決算書上で粗利率を毎年±2%以内に保つことが理想です。
② 内部留保が増加傾向にある
仮に利益が小さくても、内部留保を少しずつ積み上げている会社は信頼されます。 経営者のリスク管理姿勢が見えるためです。
③ 借入依存度が低くキャッシュが厚い
短期借入依存から脱却し、営業キャッシュフローを黒字化している会社は、資金管理力が高い会社と判断されます。
第3章 “見せ方”で差がつく:財務三表の戦略的デザイン
1. 損益計算書(P/L)
元請けに提出する際は、売上総利益を明確に。 部門別・工事別の粗利率を棒グラフで添付すると「管理力」が伝わります。
2. 貸借対照表(B/S)
現金比率と自己資本比率を強調。特に「固定資産/総資産比率」が低い会社は資金流動性が高く、好印象を与えます。
3. キャッシュフロー計算書(C/F)
営業キャッシュが安定黒字であることを示すだけで、財務体質が健全であることを直感的に伝えられます。
第4章 元請け・銀行・税理士が見る“信頼できる会社”の指標
- □ 現金比率:20%以上
- □ 自己資本比率:30%以上
- □ 営業C/F:3期連続プラス
- □ 粗利率:20%以上を維持
- □ 内部留保:前年対比+5%以上
これらは全て「再発注されやすい会社」の共通点でもあります。
第5章 見せ方を変えるだけで“受注率”が上がる理由
元請けは協力会社を選定する際、必ず過去決算を参考にします。 同じ内容でも「整理されて見える」決算書はそれだけで信頼を得ます。 財務の“中身”ではなく、“見せ方”で差をつけるのです。
第6章 まとめ:決算書は「数字」ではなく「経営の信頼書」
元請けが再発注したくなる会社は、利益の大小よりも「数字に責任を持つ姿勢」がある会社です。 決算書をただ提出するのではなく、“魅せる”ことで、信頼を数値化し、未来の受注につなげましょう。
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