元請けからの「理不尽な値引き」を角を立てずに断る交渉術
「今回の現場、予算が厳しくてさ。あと〇〇万、なんとかならない?」
「協力費として、最後は端数切らせてもらうよ」
元請けの担当者からこう言われた時、社長はどう返していますか?
断れば「じゃあ次は頼まないよ」と言われるのが怖くて、泣く泣く赤字スレスレで受けてしまう。
はっきり申し上げます。
安易な値引きに応じることは、自社の職人の給料をドブに捨てているのと同じです。
この記事では、元請けとの関係を壊さずに、かつ自社の利益を守るための「大人の断り方(交渉術)」と、そもそも値切られない会社になるための条件をお伝えします。
なぜ、あなたの会社は値切られるのか?
元請けが値引きを要求する理由はシンプルです。
それは、あなたの会社が「代わりがいくらでもいる存在」だと思われているからです。
「安くしてくれるなら誰でもいい」と考えている相手に、情けで付き合っても未来はありません。
しかし、明日からいきなり取引停止にするわけにもいきませんよね。まずは、交渉の現場で使える具体的なテクニックから始めましょう。
角を立てずに断る「魔法のフレーズ」
多くの社長は「無理です!」と感情的に断るか、「分かりました…」と諦めるかの二択になりがちです。
プロの経営者は、第3の選択肢を使います。それは「条件付きの承諾(バーター取引)」です。
(相手:なんだ、協力する気がないのか)
◎ 良い交渉術(条件提示): 「分かりました。御社の予算事情は理解しました。
では、工期をあと3日伸ばしていただき、他の現場の空き時間で施工させてもらえるなら、その金額で検討できます。いかがでしょうか?」
ポイントは、「単なる値下げ」ではなく「仕様変更(工期、範囲、材料)」とセットにすることです。
「金額を下げるなら、こちらの負担も減らしてください」と論理的に返すことで、相手は無理な要求をしにくくなります。
「見積もりの根拠」が最強の武器になる
どんぶり勘定の会社ほど、値切られます。
見積もりが「一式」ばかりだと、相手は「まだ削れる余地があるだろう」と足元を見てくるのです。
逆に、材料費、労務費、法定福利費、運搬費…と細かく明細が出ている見積もりに対しては、
「どこを削ればいいですか? 材料のグレードを落としますか? それとも職人の数を減らして工期を遅らせますか?」
と質問できます。
「数字で語る」ことこそが、最大の防御策なのです。
「脱・下請け」ではなく「選ばれるパートナー」へ
小手先のテクニック以上に重要なのは、会社のポジションを変えることです。
「仕事をもらっている」という意識から、「技術を提供している」という意識へ。
利益率の高い「優良元請け」と付き合うためには、以下の準備が必要です。
- 自社の得意分野(強み)を言語化する
- 1社依存(売上の50%以上が同じ元請け)の状態から脱却する
- 銀行評価の高い決算書を作り、倒産リスクがないことを証明する
特に「1社依存」は危険です。その会社が傾けば共倒れですし、生殺与奪の権を握られているため、値引き交渉なんてできません。
「安売り地獄」から抜け出す準備を始めよう
「今の元請けとは、先代からの付き合いだから…」
その義理人情が、会社の利益と社員の生活を食いつぶしていませんか?
適正価格で受注し、堂々と利益を出す。
それができて初めて、良い職人が育ち、良い施工ができるようになります。
もし、今の取引先との関係に限界を感じているなら、一度私たちエスエスコンサルティングにご相談ください。
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