借入を増やさずに資金を回す『内部留保経営』とは?
2025年10月22日
借入を増やさずに資金を回す『内部留保経営』とは?
外部からの借入に頼らず、社内のキャッシュで経営を回す“内部留保経営”。 その実現には「利益構造」「資金繰り」「管理会計」の3つの柱が必要です。
無料で経営診断を受ける1. 内部留保経営とは何か
内部留保経営とは、外部からの借入に頼らず、会社が稼いだ利益で再投資・運転資金を賄う経営手法です。 銀行借入を悪とする考えではなく、「借入がなくても回る構造を持つ」ことが目的です。
ポイントは“利益を残す設計”。
利益=売上−原価−固定費。この3つを管理会計でコントロールします。
2. なぜ今「借入依存」から脱却すべきか
- 金利上昇リスク:少しの金利上昇でも月次キャッシュを圧迫。
- 資金繰り不安:借入返済が固定費化し、黒字倒産リスクを高める。
- 銀行格付け:過度な借入依存は「財務バランスの悪化」と評価される。
銀行に頼らず「自走できる会社」こそ、今後の不況期で生き残る企業。
それを支えるのが内部留保経営です。
3. 内部留保を増やす3つの仕組み
項目 | 目的 | 実践ポイント |
---|---|---|
① 粗利率を上げる | キャッシュの源泉を増やす | 原価・外注費の分析で粗利率を1社平均+5%改善 |
② 固定費を最適化する | 利益を残す体質をつくる | 人件費・車両費・事務所コストを変動費化 |
③ 資金繰りを見える化 | 資金ショートを防止 | 13週キャッシュフロー表を運用し、借入依存を減らす |
4. 成功事例:借入ゼロで年商1.5億を達成した施工会社
項目 | 導入前 | 導入後(1年後) |
---|---|---|
借入残高 | 4,500万円 | 0円(全額返済) |
内部留保 | 300万円 | 2,800万円 |
粗利率 | 19% | 27% |
銀行格付け | 5 | 8(融資枠拡大) |
内部留保経営の導入で、外部依存から脱却し「キャッシュリッチ企業」へ転換した事例です。
5. まとめと行動ステップ
内部留保経営は“現金を残すルール”を組み込むこと。 1社ごとに最適な利益構造を設計し、資金繰り・原価管理を連動させることで、借入に頼らない経営が実現します。
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