倒産寸前から黒字化 ― 下請け再生のリアル
2025年2月6日
倒産寸前から黒字化 ― 下請け再生のリアル
「資金が尽きる」「社員が辞める」「元請けからの発注が止まる」――。 多くの建設業下請けが、同じような危機を経験します。 しかし、そこから経営構造を変え、黒字化を果たした会社があります。 本記事では、実際に弊社が伴走した“下請け再生”のリアルを、数字とプロセスで紹介します。
第1章 倒産寸前の現実 ―「忙しいのに赤字」だった理由
ある電気設備会社(年商1.2億円)は、2022年当時すでに手元資金が200万円を切っていました。 毎月の支払は300万円、受注は多いのに粗利率は10%以下。 経営者は「現場は動いているのに金が残らない」と嘆いていました。
- ・外注費が請負単価の65%を占める
- ・見積根拠があいまいで利益管理ができない
- ・支払サイト30日、入金サイト60日で資金ギャップ
典型的な「売上増=赤字増」型の構造です。
第2章 外資系コンサルが入った“再生初期3ヶ月”
再生プロジェクトの最初の3ヶ月で実施したことは、たった3つ。
- ① 全現場の利益率を再計算(原価再構築)
- ② 毎日現金残高と支払予定を見える化(日次資金繰り表)
- ③ 銀行・元請けへの「再建計画書」を開示し信頼回復
この3つの「見える化」で、元請けの信頼を回復し、追加発注が再開しました。
第3章 黒字転換の鍵は「粗利構造の再設計」
再生後のテーマは「売上を増やす」ではなく「利益を守る」。 管理会計を導入し、現場別の実行予算と見積粗利を比較できる仕組みを構築しました。
- ・粗利率10% → 24%へ改善
- ・現場別損益の毎週レビューを徹底
- ・粗利が低い案件は「取らない勇気」を持つ
第4章 “再発注”が生まれる信頼再構築のプロセス
黒字化後、元請けからの再発注が倍増しました。 その理由は「財務」ではなく「信用の再生」にあります。
再発注を生んだ3つの要素
- ① 財務開示:元請けへ毎月PL報告
- ② 透明経営:工程・原価・安全をデータで共有
- ③ 継続対話:経営会議に元請け担当を招待
「数字を見せる会社は裏切らない」――これが元請けの共通認識です。
第5章 下請け再生の本質 ― 経営を“設計”する
倒産寸前から再生できた会社は、奇跡ではなく“設計”を変えただけです。 経営の感覚を数値化し、社員が「どの案件が利益を生んでいるか」を理解した瞬間、組織が変わりました。
黒字化とは、数字を整えることではなく、信用を再構築すること。 再生とは、信頼を取り戻すことです。
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