お問い合わせ 資料請求

No.44「面倒だから」でCCUS(キャリアアップシステム)を無視すると、現場に入れなくなる日が来る

2025年12月2日

No.44 「面倒だから」でCCUS(キャリアアップシステム)を無視すると、現場に入れなくなる日が来る

「キャリアアップシステム? あんなの登録しても手間と金がかかるだけで、何のメリットもないよ」
「うちは下請けだから関係ない。元請けに言われたら考えればいい」

多くの建設業社長が、CCUS(建設キャリアアップシステム)に対してこう考えています。
お気持ちは痛いほどわかります。登録手続きは複雑で、カードリーダーなどの費用もかかります。

しかし、警告させてください。
「言われてから考える」では、もう手遅れになる日が近づいています。

大手ゼネコンや公共工事を中心に、「CCUS未登録の業者は現場に入れない(入場不可)」という現場が急増しているからです。
今回は、CCUSを無視し続ける経営リスクと、それを逆手に取った生存戦略について解説します。

「グリーンサイト」との連携が決定打に

なぜ今、急に騒がれているのか。
それは、多くの現場で使われている労務安全書類作成サービス「グリーンサイト」とCCUSが連携したからです。

これにより、元請けは「どの業者が登録していて、どの職人がカードを持っているか」が一発でわかるようになりました。
元請けからすれば、コンプライアンス(法令遵守)の観点から、「未登録の業者=管理能力が低いリスク業者」として、発注を控える動きが加速しています。

「明日からこの現場に入れません」と言われてから慌てても、カード発行には数週間かかります。
その間、仕事がストップする恐怖を想像してみてください。

▼ 関連記事:コンプライアンスを軽視するリスク
No.29 その一人親方は、本当に「外注」ですか?税務署に「偽装請負」と認定されないための防衛策【インボイス対応版】

若手採用の「必須条件」になりつつある

「給料が良いかどうか」だけでなく、「自分のキャリアが証明されるか」を気にする若手が増えています。

CCUSに登録していれば、転職しても自分の経験や資格がデータとして残ります。
逆に言えば、未登録の会社で働くことは、「職歴が公的に証明されない(履歴書に書けない)」というデメリットになります。

「あの会社に行っても、キャリアアップシステムがないから損だぞ」
そんな噂が広まれば、ただでさえ困難な採用活動は絶望的になります。

コストではなく「単価交渉の武器」にせよ

登録料や現場利用料がかかるのは事実です。
しかし、これを「ただの経費」で終わらせてはいけません。

「うちは全員ゴールドカード(レベル3)の職人を揃えています。だからこの単価なんです」
と、技術力の証明(エビデンス)として使い、単価交渉の材料にするのです。

「口だけのベテラン」と「公的に認められた熟練工」。
元請けがお金を払いたくなるのは、間違いなく後者です。

▼ 関連記事:根拠のある値上げ交渉
No.23 「材料費が上がったので…」は禁句。元請けが思わず首を縦に振る、値上げ交渉の「言い換え」テクニック

まとめ:波に逆らわず、波に乗れ

国交省が本気で進めている以上、この流れは止まりません。
「やりたくない」とダダをこねて市場から排除されるか、いち早く対応して「ちゃんとした会社」という評価を得るか。

経営者の判断一つで、数年後の会社の立ち位置が決まります。


▼ その他の経営ノウハウはこちら
建設業の経営課題を解決する記事一覧(コンテンツTOP)

「CCUSの申請が複雑すぎて手につかない」社長へ
建設業専門・CCUS登録代行&活用サポート

私たちエスエスコンサルティングは、面倒な行政手続きをサポートします。

「技能者登録と事業者登録、何をどうすればいい?」
「登録にかかった費用を、元請けに請求する方法は?」

ただ登録するだけでなく、それを活かして売上を上げるための戦略までご提案します。
現場に入れなくなる前に、今すぐご相談ください。

無料相談を予約する >

※TimeRexの予約ページへ移動します