お問い合わせ 資料請求

建設業の損益分岐点の出し方【計算式+Excel付き】いくら売れば黒字?|建設の参謀

2026年6月25日
建設業の損益分岐点の出し方【計算式+Excel付き】いくら売れば黒字?|建設の参謀 固定費 総コスト 売上 損益分岐点 赤字 黒字 No.040 建設業 経営数字 「来月いくら売れば 黒字になる?」 建設業の損益分岐点の出し方 計算式+Excelシート無料配布 損益分岐点 計算 固定費・変動費 Excel無料配布 建設の参謀|SSコンサルティング ss-consul.co.jp

経営数字 損益分岐点 無料Excel付き  対象:年商1〜5億 下請け建設会社の経営者

「来月いくら売れば黒字になる?」建設業の損益分岐点の出し方【計算式+Excelシート無料配布】

「来月いくら売り上げれば黒字か」——この質問に即答できる建設会社の社長は、実は少ない。感覚で経営しているうちは良いが、受注が減ったとき・資材が高騰したとき・職人を増やしたとき、その判断基準がなければ経営は一気に不安定になる。損益分岐点は難しい概念ではない。本稿では、建設業専用の計算式と、今日から使えるExcelシートを無料で提供する。

結論:損益分岐点を知らない社長は「勘」で経営している

損益分岐点とは「売上と費用がちょうど同じになる売上高」のことだ。この金額を下回れば赤字、上回れば黒字になる。つまり、損益分岐点を把握することは「いくら稼げばいいか」の最低ラインを知ることだ。

しかし建設業の社長の多くは、この数字を把握していない。なぜなら、建設業は原価の構造が複雑で、固定費と変動費の区別がつきにくいからだ。また、工事ごとに売上・原価が大きく異なるため、「月単位」で損益を把握しにくい業種でもある。それでも、損益分岐点を計算することは可能だ。むしろ、だからこそ計算する価値がある。

⚠ こんな状況に心当たりはないか?
・受注が減ったとき「どこまで減ったら赤字か」が分からない
・職人を1人増やしたとき「売上がいくら必要か」が分からない
・資材が値上がりしたとき「見積りをいくら上げればいいか」が分からない
・毎月の利益が「やってみないと分からない」状態になっている

これらはすべて、損益分岐点を知ることで解決できる。

まず「固定費」と「変動費」を分ける

損益分岐点を計算するには、まず費用を「固定費」と「変動費」に分ける必要がある。この区別が、建設業では最も重要なステップだ。

固定費:売上に関係なく毎月かかる費用

固定費とは、仕事があってもなくても必ず発生する費用のことだ。売上がゼロになっても払い続けなければならないコストであり、会社の「最低限の出費」と言える。建設業における主な固定費は以下のとおりだ。

固定費の項目目安・補足
役員報酬・社員給与現場に出ない管理部門の人件費を含む
事務所家賃・駐車場代資材置き場も含む
リース料・機械減価償却費重機・車両・足場など
保険料労災・賠償責任・法人保険など
借入金返済(元本部分)厳密には費用外だが資金繰りに影響
通信費・水道光熱費ほぼ固定で発生するもの

変動費:売上に連動して増減する費用

変動費とは、売上が増えると一緒に増え、売上がゼロになればゼロになる費用のことだ。建設業では、工事が増えれば増えるほど大きくなるコストが変動費に当たる。

変動費の項目目安・補足
材料費・資材費工事ごとに発生する仕入れコスト
外注費・一人親方への支払い工事量に連動して増減する
現場作業員の日当・労務費工事ごとに発生するもの
現場交通費・宿泊費遠方工事の際に発生
廃材処理費・産廃費用工事規模に連動する
【図1】建設業の費用構造:固定費 vs 変動費 固定費(売上に関係なく発生) ✓ 役員報酬・社員給与 ✓ 事務所家賃・駐車場 ✓ リース料・減価償却費 ✓ 保険料・通信費 ✓ 借入返済 売上ゼロでも必ず払う 変動費(売上に連動して増減) ✓ 材料費・資材費 ✓ 外注費・一人親方費 ✓ 現場作業員の日当 ✓ 現場交通費・宿泊費 ✓ 廃材処理費 仕事が増えるほど増える
まずこの2つに分けることが、損益分岐点計算の第一歩だ。

損益分岐点の計算式(建設業版)

固定費と変動費が分かれば、損益分岐点は次の計算式で求められる。難しい数学は一切不要だ。

損益分岐点売上高の計算式

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 粗利率

粗利率 =(売上高 − 変動費)÷ 売上高 × 100

具体的な計算例(年商2億円モデル)

【前提条件】年商2億円の下請け建設会社

年間売上高 2億円
変動費(材料費+外注費+労務費) 1億4,000万円
粗利(売上−変動費) 6,000万円
粗利率 30%
固定費(人件費・家賃・リース等) 4,500万円
損益分岐点売上高 = 4,500万 ÷ 30% = 1億5,000万円

この会社の場合、年間1億5,000万円(月1,250万円)を売り上げれば損益ゼロだ。それ以上稼げば黒字、下回れば赤字になる。この数字を社長が知っているかどうかで、受注判断・値下げ交渉・職人採用の意思決定の質が根本的に変わる。

【図2】損益分岐点グラフ(年商2億円モデル) 金額(万円) 売上高(万円) 5,000 10,000 15,000 20,000 固定費 4,500万 総コスト 売上高 1億5,000万円 (損益分岐点) 赤字ゾーン 黒字ゾーン
月1,250万円(年1億5,000万円)が損益分岐点。これを下回ると赤字になる。

損益分岐点を「経営判断」に使う3つの場面

損益分岐点は「計算して終わり」ではない。日々の経営判断に活用することで、初めて意味を持つ。特に建設業では、以下の3つの場面で大きな武器になる。

  • 値下げ要求を断る根拠になる:元請けから「もう少し安くならないか」と言われたとき、損益分岐点を把握していれば「この金額以下では赤字になる」と数字で説明できる。感情論ではなく、根拠のある交渉ができる。
  • 職人採用の判断基準になる:職人を1人採用すると固定費が増える。その分、損益分岐点売上高も上がる。「あと月〇〇万円の受注が必要になる」と事前に計算できれば、採用の判断が明確になる。
  • 資材高騰時の見積り調整に使える:変動費(材料費)が上がると粗利率が下がり、損益分岐点も上昇する。どれだけ値上げが必要かを数字で示せるため、元請けへの価格交渉の根拠として使える。
【図3】損益分岐点を「経営判断」に使う3つの場面 場面① 値下げ交渉 「この金額以下では 赤字になります」 数字で断れる。感情論 ではなく根拠ある交渉 → 値下げを防げる 場面② 職人採用 「採用したら月〇〇万 多く稼ぐ必要がある」 採用前に必要受注額を 計算できる → 採用ミスを防げる 場面③ 資材高騰対策 「材料費が上がった分 見積りを〇%上げる」 値上げ幅を数字で示し 元請けに説明できる → 価格転嫁が通る
損益分岐点を知ることで、経営判断が「感覚」から「根拠」に変わる。

今すぐ使える:建設業専用 損益分岐点Excelシートを無料配布

エスエスコンサルティングでは、今回解説した計算式を組み込んだ「建設業専用 損益分岐点計算シート(Excel)」を無料でご提供しています。数字を入力するだけで自動計算される設計になっており、経理の知識は不要だ。

  • 固定費・変動費の仕分けシート付き:どの費用が固定費か変動費かを判別するチェックリストが内蔵されている
  • 損益分岐点の自動計算:数字を入力するだけで損益分岐点売上高・月次目標が自動で出る
  • シミュレーション機能付き:「職人を1人採用したら」「資材が10%値上がりしたら」などの仮定計算ができる
  • 銀行提出用の損益計画書フォーマット対応:融資申請時の計画書としてそのまま活用できる
損益分岐点は「知っていれば武器になり、知らなければリスクになる」数字だ。計算は5分でできる。まずは自社の数字を出してみることが、経営改善の第一歩だ。
参謀からの一言:
「うちは税理士に任せているから大丈夫」という社長ほど危ない。税理士は過去の数字を記録するプロであり、「来月いくら稼げば黒字か」を教えてくれるプロではない。損益分岐点を自分で計算できる社長こそが、不況に強い経営者になれる。

Excelシート無料配布+個別相談はこちら

SSコンサルティングでは、損益分岐点の計算から
「どうすれば利益率を上げられるか」まで、
建設業専門の参謀が一貫してサポートします。

「自社の損益分岐点を一緒に計算してほしい」
「利益率を上げる具体策を教えてほしい」
「Excelシートの使い方を教えてほしい」

そんな社長のご相談をお待ちしています。

▶ 無料相談+Excelシートを受け取る ※完全無料・勧誘なし・オンライン対応可・30秒で予約完了